あつ森ショウリョウバッタ。 8

なんJATMRDBTNMR部 Part.127

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撮影場所 さつえいばしょ:よこはま 動物園 どうぶつえんズーラシア インドゾウは、アジアゾウの 亜種 あしゅ(よく 似 にている 仲間 なかまだけど、 少 すこし 違 ちがうところがあること)のひとつ。 ゾウと 言 いえば、 鼻 はなが 長 ながくて 耳 みみが 大 おおきいことは、みんなでも 知 しっているだろう。 しかし、インドゾウ(アジアゾウ)の 耳 みみはゾウの 中 なかでは 小 ちいさいほうだ。 片耳 かたみみの 大 おおきさは 顔 かおの 半分 はんぶんほど(これでも 充分 じゅうぶんに 大 おおきいけれど!)しかない。 サバンナに 暮 くらすアフリカゾウだと、 片耳 かたみみが 顔 かおよりも 大 おおきくなる。 同 おなじゾウの 仲間 なかまでも、よく 見 みてみると 違 ちがうところが 色々 いろいろとあるんだ。 動物園 どうぶつえんに 行 いったら、よく 観察 かんさつして、 見比 みくらべてみよう。 分類 ぶんるい:ゾウ 目 もく ゾウ 科 か 学名 がくめい:Elephas maximus indicus 漢字名 かんじめい: 印度象 いんどぞう 大 おおきさ:5~6. 4 m メートル 重 おもさ:オス4~5 t トン・メス2~3 t トン 見 みられる 場所 ばしょ: 森林 しんりんや 草原 そうげん 分布 ぶんぷ:インド・バングラデシュ・ネパール・ブータン・ラオス・ミャンマー・タイ・カンボジア・ベトナム・ 中国 ちゅうごくなど レッドリスト: 絶滅危惧種 ぜつめつきぐしゅ> 絶滅危惧 ぜつめつきぐIB 類 るい( IUCN アイユーシーエヌ 国際自然保護連合 こくさいしぜんほごれんごう) 1 日 にちに100 kg キログラムもの 草 くさや 木 き・ 果実 かじつなどを 食 たべるそうだ。 動物園 どうぶつえんでは、 竹 たけ・おから・ごはんなどをあげることもあるという。 撮影場所 さつえいばしょ:よこはま 動物園 どうぶつえんズーラシア 鼻 はなを 上手 じょうずに 使 つかって、 草 くさを 食 たべている。 ゾウの 鼻 はなは、 私達 わたしたちの 手 てのように 小 ちいさな 物 ものを 掴 つかむこともできる。 インドゾウの 体重 たいじゅうは、2~5トンほどある。 4トンのゾウだと、 大人 おとなの 男性 だんせいが60 人 にん 以上 いじょうも 集 あつまった 重 おもさになる。 この 重 おもたく 大 おおきな 体 からだを 支 ささえるには、 脚 あしに、ある 秘密 ひみつがある。 撮影場所 さつえいばしょ:よこはま 動物園 どうぶつえんズーラシア 私達 わたしたちは、 体 からだを 支 ささえる 足 あしを 護 まもるために、 靴 くつを 履 はく。 特 とくに、 走 はしったり 跳 とんだりと 運動 うんどうをする 時 ときには、 靴底 くつぞこに 衝撃 しょうげきを 吸収 きゅうしゅうするためのクッションがある 靴 くつを 履 はくことが 多 おおいだろう。 これによって、 膝 ひざなどの 関節 かんせつにかかる 体重 たいじゅうの 何倍 なんばいもの 負荷 ふかを 減 へらすことができる。 ゾウは 靴 くつを 履 はかないが、その 代 かわりにかかとに 脂肪 しぼうを 溜 ため 込 こんで、 自 みずからクッションを 作 つくり 出 だしているのだ。 大 おおきな 体 からだを 維持 いじしていくために、このような 進化 しんかを 遂 とげたのだろう。 インドゾウのぬりえ.

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地球少年の昆虫食ツアーでコックローチを食べてきました| 宿坊研究会 堀内克彦(ほーりー)の旅ブログ

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8-8-1 第8節 動 物 1. 道路の存在及び工事の実施に係る動物 1 第8節 動 物 1. 道路の存在及び工事の実施に係る動物 1 調査の結果 調査は、動物の予測及び評価に必要な動物相や重要な動物について、現状と特性等を把握す るために行った。 1 調査項目 調査項目は、表 8-8-1 に示すとおりとした。 表 8-8-1 道路の存在及び工事の実施に係る動物の調査項目 調査項目 調査内容 動物相の状況 哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、魚類、底生動物、昆虫類、 陸産貝類、真正クモ類の種名及び分布状況 重要な種等注)1の状況 重要な種の生態、分布、生息の状況、生息環境の状況把握 及び注目すべき生息地注)2の分布、生息環境の状況把握 注)1.重要な種等:動物の「重要な種」及び「注目すべき生息地」が注目される理由となる動物種 2.注目すべき生息地:学術上若しくは希少性の観点から重要な生息地並びに地域の象徴となる 生息地など 2 調査手法 調査は、表 8-8-2 に示す方法により実施した。 ネズミ類等の小型哺乳類は、フィールドサインによる種の判 定が困難なため、捕獲ワナ(シャーマン式トラップ)を使用し た捕獲調査を行った。 イタチ類については、筒型の扉落下式トラップを使用した捕 獲調査を行った。 ミゾゴイについては、状況に応じて早朝にも調査を行 った。 また、調査地域で確認された特定のつがいを対象に、それぞれ の営巣地を繁殖に支障をきたさないように踏査し、営巣木、繁 殖状況、営巣環境の状況を把握した。 また、調査地域で確認された特定のつがいを対象に、行動圏 の内部構造の解析ができる調査頻度及び地点を設定し、行動 圏、利用状況等を把握した。 なお、採取は投網、タモ網、セ ルびん、カゴを用いた。 なお、採取はタモ網を用いた。 また、捕虫網等で採取し、種の確認を行った。 なお、採取では生息環境の違いなどに留意し、林床の 落葉内、石や倒木の下、植物の根際等に潜む種の確認に努めた。 また、捕虫網等で採取し、種の確認を行った。 表 8-8-2 4 道路の存在及び工事の実施に係る動物の調査方法 項目 重要な種等の状況 調査方法 環境の保全を目的とした法令等により抽出される重要な種、 及び注目すべき生息地の分布状況を現地調査により把握した。 また、既存文献によりそれらの生態を調査した。 3 調査地点 調査地域は、事業実施区域を含む概ね 1. 5km の範囲を対象とした。 ただし、行動圏が広い猛 禽類のうち重要な種に関しては、必要に応じ適宜拡大した。 調査地点は、生息する動物を確認しやすい場所として図 8-8-1 に示す地点及び経路とした。 8-8-3 4 調査期間 調査期間は、生息する動物を確認しやすい時期としてに表 8-8-3 に示す期間に行った。 表 8-8-4 1 道路の存在及び工事の実施に係る動物の現地調査結果(哺乳類) 主な確認種 分類 哺乳類 目名 モグラ目 科名 種名 トガリネズミ科 ジネズミ モグラ科 ヒミズ モグラ属 コウモリ目 キクガシラコウモリ科 キクガシラコウモリ ヒナコウモリ科 ホオヒゲコウモリ属 ヒナコウモリ科注 サル目 オナガザル科 ニホンザル ウサギ目 ウサギ科 ノウサギ ネズミ目 リス科 ムササビ ネズミ科 ハタネズミ アカネズミ ヒメネズミ カヤネズミ ネズミ科注 ネコ目 ヌートリア科 ヌートリア アライグマ科 アライグマ イヌ科 タヌキ キツネ イタチ科 テン アナグマ イタチ属 イタチ科注 ウシ目 イノシシ科 7目 13科 ニホンイノシシ 20種 注)「ヒナコウモリ科」、「ネズミ科」、 「イタチ科」については、他種と重複するおそれがあるため、種数に計数し ていない。 8-8-16 表 8-8-4 2 道路の存在等に係る動物の現地調査結果(鳥類) 主な確認種 分類 鳥 類 目名 科数 種数 カイツブリ目 1 1 カイツブリ ミズナギドリ目 1 1 オオミズナギドリ ペリカン目 1 3 ヒメウ、カワウ、ウミウ コウノトリ目 1 8 ミゾゴイ、ゴイサギ、アマサギ、ダイサギ、チ ュウサギ、コサギ、クロサギ、アオサギ カモ目 1 11 オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリ ガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ等 タカ目 2 14 ミサゴ、ハチクマ、トビ、オオタカ、ノスリ、 サシバ、ハイイロチュウヒ、ハヤブサ等 キジ目 1 3 ヤマドリ、キジ、コジュケイ ツル目 1 3 クイナ、ヒクイナ、バン チドリ目 3 14 コチドリ、シロチドリ、ムナグロ、クサシギ、 イソシギ、セグロカモメ、ウミネコ等 ハト目 1 3 キジバト、アオバト、ドバト カッコウ目 1 4 ジュウイチ、カッコウ、ツツドリ、ホトトギス フクロウ目 1 4 コノハズク、オオコノハズク、アオバズク、フ クロウ ヨタカ目 1 1 ヨタカ アマツバメ目 1 3 ハリオアマツバメ、ヒメアマツバメ、アマツバ メ ブッポウソウ目 2 4 ヤマセミ、アカショウビン、カワセミ、ブッポ ウソウ キツツキ目 1 4 アリスイ、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ スズメ目 23 83 ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、シジュウカラ、 メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ等 43科 164種 17目 種名 8-8-17 表 8-8-4 3 道路の存在等に係る動物の現地調査結果(両生類) 主な確認種 分類 両生類 目名 有尾目 無尾目 科名 種名 サンショウウオ科 カスミサンショウウオ イモリ科 アカハライモリ ヒキガエル科 ニホンヒキガエル アマガエル科 ニホンアマガエル アカガエル科 ウシガエル タゴガエル ツチガエル トノサマガエル ニホンアカガエル ヤマアカガエル アカガエル属注 ヌマガエル アオガエル科 シュレーゲルアオガエル モリアオガエル 2目 6科 13種 注)「アカガエル属」については、他種と重複するおそれがあるため、種数に計数していない。 これらの選定基準に該当する対象道路周辺で確認(文献・現地)されている重要な動物の一 覧を表 8-8-6 に示す。 また、重要な動物の確認地点位置図を図 8-8-2~図 8-8-10 に、確認状 況等を表 8-8-7 に示す。 なお、既存文献とは、表 4-1-16~表 4-1-23 で用いた文献を示す。 5 8-8-41 1 2 km 記 号 凡 例 種 名 分 類 番号 水産貝類 1 オオタニシ 甲殻類 2 ヒラマキミズマイマイ 1 ヒメヌマエビ 2 トゲナシヌマエビ 3 ミナミヌマエビ 水産貝類1. オオタニシ 水産貝類1. オオタニシ 水産貝類1. オオタニシ 甲殻類1. ヒメヌマエビ 甲殻類2. トゲナシヌマエビ 甲殻類1. ヒメヌマエビ 水産貝類1. オオタニシ 甲殻類1. ヒメヌマエビ 甲殻類3. ミナミヌマエビ 甲殻類1. ヒメヌマエビ 甲殻類1. ヒメヌマエビ 甲殻類2. トゲナシヌマエビ 甲殻類1. ヒメヌマエビ 甲殻類2. トゲナシヌマエビ 水産貝類2. ヒラマキミズマイマイ 都市計画対象道路事業実施区域 水産貝類2. 5 8-8-46 1 2 km 表 8-8-7 1 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (哺乳類) [1] キクガシラコウモリ 項目 内容 一般生態 本種は、北海道から九州にかけて佐渡、対馬、五島列島、屋久島か ら記録されている。 採餌は夜間に、河川、平地、小丘陵、森林、草原 などで行われ、森林内では主に下層で採餌が行われる。 昼間は洞穴で 50~数百頭の大きな集団で休息するが、家屋内を隠れ家として出産す る例も知られる(阿部監修,2005)1)。 島根県では、県内全域に分布。 海食洞や自然の岩穴、貯蔵穴、廃坑 で休息・冬眠(島根県,2014)3)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の廃屋等の3箇所で休息個体7例 夏、秋 を確認。 生息地の 現地調査では、江津市黒松町、浅利町の横坑や納屋、廃屋等で休息 分布状況 個体が確認されている。 採餌にはねぐら周辺の河川や森林、農耕地等 を利用していると考えられ、本種の生息に適した樹林等は、調査地域 及びその周辺に広く分布する。 (哺乳類) [2] ホオヒゲコウモリ属 モモジロコウモリ 一般生態 <モモジロコウモリ> 本種は、北海道、本州、四国、九州、佐渡、対馬に分布する。 昼間 の隠れ家は洞穴であり、1年中、雄雌の混ざった100頭以上の大きな集 団を作る。 採食場所は河川、丘陵地、森林であるが、特に森林では樹 幹の間や樹冠付近で多く観察されている(阿部監修,2005)1)。 石見東部地域では、江津市川平町、大田市水上町、温泉津町、仁摩 町で確認されており、島根県内に普通に生息する種と考えられる(大 畑,1989)2)。 島根県では、隠岐諸島を含む県全域に分布。 海食洞、廃坑、利用さ れていないトンネルなど各地で見られるが、ふつう一度に見られるの は1~数頭程度である。 繁殖期には50頭位のコロニーが見られること もある(島根県,2014)3)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の暗渠内1箇所で休息個体1例を 秋 確認。 生息地の 現地調査では、江津市松川町下河戸の暗渠内で休息個体が確認され 分布状況 ている。 採餌にはねぐら周辺の河川や森林、農耕地等を利用している と考えられ、本種の生息に適した樹林等は、調査地域及びその周辺に 広く分布する。 8-8-47 表 8-8-7 2 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (哺乳類) [3] ニホンザル 項目 内容 一般生態 本種は、本州、四国、九州、金華山島、淡路島、小豆島、屋久島な どに分布する。 常緑広葉樹林、落葉広葉樹林に生息し、数頭の雄成体 および雌成体とその子供たちからなる数十頭から百数十頭までの群 れで遊動生活をするほか単独で生活をする個体(主として雄)もみら れ、ハナレザルまたはヒトリザルと呼ばれる(阿部監修,2005)1)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の樹林、林縁部で姿と糞を確認し 春、秋 たが、詳細な確認位置は不明。 生息地の 現地調査では、江津市松川町下河戸の樹林、林縁部で個体と糞が確 分布状況 認されている。 本種は主に森林に生息する種であり、本種の生息に適 した同様の環境は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (哺乳類) [4] ヤマネ 一般生態 現地調査 結果 本種は、本州、四国、九州、隠岐島後に分布する1属1種の日本固有 種である。 低山帯から亜高山帯の成熟した森林に生息する。 夜行性で、 おもに樹上で活動する。 体の大きさの割に広い行動圏をもち、浅間山 麓における調査では、雄で2ha、雌で1ha弱である。 生息密度は0. 樹洞内や木の枝の間に樹皮やコケを集めて球形の巣を作る。 果 実、昆虫その他の小動物、小鳥の卵などを食べる。 寒冷期に冬眠する ことが特徴で、中部地方では6か月前後に及ぶ。 春から秋まで繁殖す る。 雌は年2回出産する。 一度に生まれる仔の数はふつう3~5頭であ るが、7頭に達することもある。 寿命は3年、飼育下では8年。 1975年 に国の天然記念物に指定されている(阿部監修,2005)1)。 島根県では、おもに隠岐(島後)と本土側西部山地で冬眠個体の発 見例があり、発見は偶然的。 生態や分布範囲等の詳細は不明。 発見例 の多くが「里山」的な環境である(島根県,2014)3)。 現地調査では本種の生息は確認されなかった。 生息地の 現地調査では生息が確認されておらず、生息状況及び生息地の分布 分布状況 状況は不明である。 (哺乳類) [5] ツキノワグマ 一般生態 現地調査 結果 本種は、本州、四国に分布する。 冷温帯落葉広葉樹林を中心に生息 する。 ブナの若葉や草本類、昆虫類、木の実などを多く採食する(阿 部監修,2005)1)。 島根県では、おもに中国山地脊梁部に分布し、夏緑樹林帯をおもな 生活域としている。 近年は、里地域を徘徊してカキやクリなどの果樹 園に食害を及ぼすことがある。 ツキノワグマの冬眠は、おもに大木の 地上よりかなり高い位置にある樹洞で行われるが、大木の根元の土穴 や岩穴、大きな倒木の下など地上で行われることもある。 造林地内で 冬眠する個体も見られる。 近年になって大木の茂る森林が少なくなっ てからは、地上部での冬眠が増えているかもしれない。 冬眠期以外の 季節に、中国山地脊梁部から遠く離れた平地や、時に海岸付近にまで やって来ることがあるが、この移動の全てが、食物不足や生息環境の 破壊によるものかは不明(島根県,2014)3)。 現地調査では本種の生息は確認されなかった。 生息地の 現地調査では生息が確認されておらず、生息状況及び生息地の分布 分布状況 状況は不明である。 8-8-48 表 8-8-7 3 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 項目 内容 (哺乳類) 一般生態 <ニホンイタチ> [6] 本種は、本州、四国、九州、佐渡、隠岐諸島、伊豆大島、淡路島な どに分布する。 北海道、利尻島、礼文島、伊豆諸島などネズミ類駆除 イタチ科 のために導入された個体が定着した島もある。 カエル、ネズミ類、鳥 イタチ科:イタチ属 類、昆虫類など陸上小動物のほか、ザリガニなど甲殻類や魚類を捕食 の2種又はテン することもある。 九州では年2回繁殖する(阿部監修,2005)1)。 イタチ属:ニホンイ 島根県では、県内全域に分布。 隠岐諸島は自然分布か否か不明。 か タチ又はチョウセン つては、水田や池や川などの水辺周辺でよく目撃された。 近年は水田 イタチ の減少や溜池の消失、河川環境の変化などによって生息環境が悪化し ている。 県内でもチョウセンイタチは分布を広げて集落伝いに山間部 にまで侵入しており、平野部ではニホンイタチがほとんど見られなく なっている(島根県,2014)3)。 <チョウセンイタチ> 本種の日本での自然分布域は対馬だけであり、侵入した個体が九 州、四国と本州の中部地方以南および九州周辺のいくつかの島に生息 する。 ネズミ類、鳥類、甲殻類、魚類などのほかに果実類も採食し、 イタチに比べ植物質の採食量が多い。 春に2~12頭の仔を産む(阿部 監修,2005)1)。 <テン> 本種は、本州、四国、九州、淡路島、対馬に分布する。 佐渡には導 入されたものが生息し、近年北海道でも分布を広げている。 樹上空間 を多く利用するため森林を生息地とするが、樹木であれば人家周辺に もみられ、納屋に巣を作ったりすることがある。 齧歯類、鳥類、両生 爬虫類などの小型脊椎動物、昆虫類、ムカデなど土壌動物、ヤマグワ・ マタタビなどの果実類と、多様なものを採食する。 単独で生活し、ツ シマテンでは平均70haほどの排他的な行動圏をもつことがわかって いる。 交尾は夏に行われるが、受精卵の着床遅延があるため出産は翌 年春になる。 早春に疑似交尾と言われる行動が見られる。 4~5月に2 ~4頭の仔を樹洞など比較的簡単な巣の中で出産する(阿部監修, 2005)1)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の林縁や道路等10箇所で糞12例 春、夏、 を確認。 秋、冬 江津市 事業実施区域内の7箇所で8例を確認。 事業実施区域外の26箇所で28例を確認。 谷部の樹林や林縁の道路、橋梁、砂防堰堤等で 多数の足跡や糞、姿を確認。 生息地の 現地調査では、調査地域の広い範囲で足跡や糞等の多数の痕跡のほ 分布状況 か、自動撮影により姿が確認されている。 確認環境は主に谷部の樹林 や林縁の道路、橋梁、砂防堰堤等であり、本種の生息に適した同様の 環境は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 8-8-49 表 8-8-7 4 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [1] 黒柏鶏 項目 内容 一般生態 本種は、日本に特有な蓄養動物として国指定天然記念物に指定され た種であり、自然に生息しているものではない(島根県文化財愛護協 会,2005)8)、(山本,2003)16)。 現地調査 結果 現地調査では本種の生息は確認されなかった。 生息地の 現地調査では、本種の生息は確認されなかった。 また、日本に特有 分布状況 な蓄養動物として国指定天然記念物に指定された種であり、自然に生 息しているものではない。 (鳥類) [2] オオミズナギドリ 一般生態 本種は、夏鳥として渡来し、沿岸の島嶼で集団繁殖する。 北海道か ら琉球諸島にかけてコロニーのある孤島があり、そのいくつかは天然 記念物に指定されている。 繁殖地は海岸や島嶼の海沿いに限られ、地 中に巣穴を掘って集団で繁殖する。 繁殖地には必ず飛び立つための斜 面や大きな木がある。 生涯のほとんどを外洋ですごし、繁殖期でも陸 に上がるのは夜間だけで、未明には再び海にもどる。 オキアミなどの 甲殻類、イカの幼体、稚魚などをとって食べる(中村・中村,1995a) 10)。 島根県では、隠岐郡知夫村の大波加島に大規模な集団繁殖地があ り、星神島、沖ノ島などのほか、益田市高島が繁殖地となっている(島 根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の海上2箇所で150羽以上の群れ 夏 を確認。 江津市 事業実施区域外の海上1箇所で50羽以上の群れ を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、江津市黒松町の日本海海上で 分布状況 多数の群れが確認されている。 本種は海洋に生息する種である。 8-8-50 表 8-8-7 5 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [3] ヒメウ 項目 内容 一般生態 本種は、北海道、本州北部で留鳥、本州中部以南では冬鳥である。 5~6月に岩や断崖の多い海岸で集団繁殖するが、1ヵ所に多くはあつ まらない。 断崖の棚などにわずかばかりの枯草などをはこび巣をつく る。 日本では本州北部や北海道で繁殖し、冬に暖地に移動する(黒田 編,1984)6。 習性はウミウとよく似ており、外海に面した磯浜に棲 息し、海に潜って魚をとる。 甲殻類も食べることがある(高野編,1985) 9)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の岩礁1箇所で姿1例を確認。 春 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町今浦の海上の岩礁で確認されてい 分布状況 る。 本種の生息に適した海岸の岩礁は、日本海沿岸部に広く分布する。 (鳥類) [4] カワウ 一般生態 本種は、かつては本州各地で繁殖していたが、だんだん数が減り、 1980年代には青森、東京、愛知、三重、大分など、わずか6都県のコ ロニーが残るだけとなった。 青森県では夏鳥、他では留鳥である。 本種は、内湾や湖沼に棲息し、その近くの林で集団繁殖する。 巣は 木の枝の上に小枝や枯れ草を使って皿形に作られ、古巣も修理してよ く使われる 繁殖地の中には、千葉県大厳寺のように天然記念物に指定されてい ながら放棄されたところもある。 その原因は、糞によって樹木が枯れ るといったこともあるが、周辺の都市化による環境の悪化、採餌地の 水質汚染といった人為的なことも見逃せない(高野編,1985)9)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の1箇所で飛翔個体1例を確認。 春、夏、 江津市 事業実施区域外の1箇所で飛翔個体1例を確認。 秋、冬 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町吉浦、江津市浅利町で飛翔が確認さ 分布状況 れている。 本種の生息に適した内湾や湖沼は、調査地域及びその周辺 に広く分布する。 8-8-51 表 8-8-7 6 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [5] ウミウ 項目 内容 一般生態 本種は、北海道、本州、九州の海岸または沖合の島で繁殖し、冬期 は全国の海岸に普通に生息する。 外海に面した岩礁のある波の荒い海 岸に棲息し、海に潜って魚を捕える。 海に面した切り立った岩壁や岩 礁で集団繁殖する。 巣は岩壁の上部や岩棚の上などにつくられ、枯れ 草や海藻を材料に皿形をしている(高野編,1985)9)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の岩礁1箇所で姿1例を確認。 春、夏、 冬 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町今浦の海上の岩礁で確認されている。 分布状況 本種の生息に適した海岸の岩礁は、日本海沿岸部に広く分布する。 (鳥類) [6] ミゾゴイ 一般生態 本種は、日本列島の特産種で、夏鳥として渡来し、本州から九州と 伊豆諸島の低山帯で繁殖するが少ない。 冬季は台湾やフィリピンで過 ごすが、西南日本で越冬するものもある。 低山帯の暗い林を好み、タ ブノキやスダジイの常緑広葉樹林、スギの植林などで見られる。 林の 中の沢などで採餌し、サワガニ、ミミズなどを捕らえる。 夜間には林 から飛び出て採餌に行くこともあるという。 繁殖期にはつがいで生活 し、木の枝の上に小枝や樹根を積み重ねて皿形の巣を作る。 産卵期は 5~7月、卵数は3~4個、抱卵日数は20~27日位、巣立ちまでの日数は 34~37日位である(高野編,1985)9)。 島根県では、夏鳥として4月上旬から中旬に渡来する。 県内では西 部を中心に繁殖も確認されているが、観察記録はきわめて少なく、生 息状況や分布はほとんどわかっていない(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外で平成20年に1箇所で鳴き声1例 春、夏 を確認。 江津市 事業実施区域内で平成20年に古巣1箇所を確認 したが、平成25年に落巣を確認。 事業実施区域外で平成25年に古巣2箇所を確認。 針広混交林等の常緑樹の枝先に架巣された本種 のものと思われる古巣を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光で鳴き声、江津市後地町で事業 分布状況 実施区域周辺の針広混交林等で本種ものと思われる古巣が確認され ている。 本種の生息に適した谷部の樹林等は、調査地域及びその周辺 に広く分布する。 8-8-52 表 8-8-7 7 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [7] チュウサギ 項目 内容 一般生態 本種は、夏鳥として渡来し、本州から九州までの各地で繁殖し、西 南日本には稀に残留するものもある。 水田や湿地で生活し、川の流れ の中や干潟に出ることは少ない。 餌は、昆虫、カエル、アメリカザリ ガニ、魚などで、他のサギ類とともにサギ山で集団繁殖する(高野編, 1985)9)。 島根県では、各地で普通に見られ、冬季少数が越冬する(濱田ほか, 1994)12)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の福光川周辺の水田5箇所で15 春、夏 例を確認。 江津市 事業実施区域内の水田1箇所で1例を確認。 事業実施区域外の水田2箇所で2例を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、江津市後地町、都治町の水田 分布状況 地帯で複数個体が確認されている。 本種の生息に適した水田や湿地等 は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (鳥類) [8] クロサギ 一般生態 本種は、本州以南の海岸に留鳥として生息し、局地的に海岸の岩棚 や岩の隙間に営巣する。 水ぎわをゆっくり歩きながら、魚、カニ類な どの餌を探す(高野編,1985)9)。 島根県では、留鳥として海岸に生息する。 岩礁のある崖地、島嶼な どで繁殖も確認されているが、個体数は多くないと考えられる(島根 県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の海食台の岩上1箇所で姿1例を 秋 確認。 生息地の 現地調査では、江津市黒松町の海食台の岩上が確認されている。 本 分布状況 種の生息に適した海岸や岩礁等は、日本海沿岸部に広く分布する。 8-8-53 表 8-8-7 8 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [9] マガン 項目 内容 一般生態 本種は、日本に冬鳥として渡来する。 昼間は池や沼で休息し、早朝 などに広い水田地帯へ群で飛来し、主にイネの落ち穂、マコモの実な どの植物質の餌を食べる(高野編,1985)9)。 島根県では、ねぐらは、宍道湖湖心部や斐伊川下流から河口部で、 宍道湖西岸域の水田などを餌場とする。 1979年以降渡来数が増加し、 2010年以降は4,000羽以上を数えるようになった。 しかし、最近は2000 年代までの増加傾向と異なり、前年の最大数を下回る年もある(島根 県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の1箇所で渡り途中と思われる 秋 飛翔個体4例を確認。 生息地の 現地調査では、江津市後地町で渡り途中と思われる飛翔個体が確認 分布状況 されている。 本種の生息環境である池沼や水田等は、調査地域及びそ の周辺に広く分布するが、渡り途中と思われる個体のみの確認であっ たため、調査地域周辺を生息地として利用しているかは不明である。 (鳥類) [10] ヒシクイ 一般生態 現地調査 結果 本種は、冬鳥として渡来し、北日本から日本海側の限られた池や沼 に生息する。 早朝などに、広い水田地帯や湿地の地上を歩きながら草 の実などを食べる。 越冬地では数十羽から数百羽の群れで行動し、広 い水田地帯や湿地に地上を歩きながら草の実などを食べる(高野編, 1985)9)。 島根県では、集団で定期的に渡来するのは、斐伊川中流から下流部 のみで、ねぐらや餌場はおもに斐伊川の河川敷内で、中州をねぐらと し牧草やツルヨシの根などを餌としている。 また、周辺の水田で餌を とることもある。 この他、斐伊川下流部ではマガンやコハクチョウと 行動を共にする個体も1~数羽見られる(島根県,2014)7)。 現地調査では本種の生息は確認されなかった。 生息地の 現地調査では生息が確認されておらず、生息状況及び生息地の分布 分布状況 状況は不明である。 8-8-54 表 8-8-7 9 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [11] オシドリ 項目 内容 一般生態 本種は、北海道、本州、九州、沖縄で繁殖し、冬季北方のものは暖 地に移動する。 冬鳥として大陸から渡来する個体もある。 山間の渓流 や山地の湖などに生息し、木陰に隠れるようにしていることが多く、 水辺の林の樹洞に営巣する。 特にカシ類、ナラ類などのどんぐりを好 む(高野編,1985)9)。 島根県では、山間部の渓流やダム湖などに生息し、江の川や高津川 などには特に多い。 冬季に群れで渡来する個体が多いが、中国山地や 隠岐島の一部では繁殖もしている(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の溜池等4箇所で6例を確認。 春、夏、 秋、冬 江津市 事業実施区域外の溜池や菰沢池等の8箇所で32 例を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、江津市波積町北、都治町、浅 分布状況 利町、松川町下河戸の溜池や菰沢池等で確認されている。 本種の生息 に適した河川や湖沼等は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (猛禽類 ワシタカ ) 一般生態 本種は、北海道から沖縄で繁殖し、留鳥だが、冬季に海の結氷する 地域のものは結氷しない地域へ南下する。 人気のない海岸の岩の上や [12] 岩棚、水辺に近い大きな木の上に皿形の巣をつくり繁殖する。 海岸、 ミサゴ 大きな川、湖などで、水に突っ込み魚を捕らえ、岩や杭の上、木の枝 など一定の食餌場所へ運んで食べる(高野編,1985)9)。 島根県では、海岸や湖沼部を中心に広く生息しており、その生息密 度も全国有数の高密度地域と考えられる。 特に、中海・宍道湖や神西 湖周辺における個体密度が高く、隠岐諸島でもよく見られる。 河川沿 いに内陸部まで入り込むことがあり、ダム湖など山間部の水域でも見 られる(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市、 平成20年から平成21年に実施した猛禽類調査で 春、夏、 は、事業実施区域周辺で営巣地4箇所を確認。 平 秋、冬 江津市 成20年、平成21年ともに2つがいが繁殖に成功。 平成25年から平成26年に実施した猛禽類調査で は、事業実施区域周辺で営巣地3箇所を確認。 平 成25年はいずれも繁殖に失敗、平成26年は1つが いが繁殖に成功。 生息地の 調査地域及びその周辺では、平成25年から平成26年に大田市温泉津 分布状況 町福光、江津市松川町太田、松川町八神で営巣地3箇所が確認された。 平成26年には対象道路から2. 2kmに位置する営巣地(江津市松川町太 田)で繁殖成功が確認された。 各営巣地は対象道路から約0. 3~2. 2㎞ の離れがある。 8-8-55 表 8-8-7 10 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 項目 内容 (猛禽類 ワシタカ ) 一般生態 本種は、夏鳥として渡来後、通常本州以北で繁殖する。 低山や丘陵 の林に棲み、ハチの成虫や蛹を好んで食べる、カエルやヘビもとる。 [13] 低山帯の大木の枝に枯枝を積み重ねて皿形の巣を作る(高野編,1985) ハチクマ 9)。 島根県では、夏鳥として渡来し、丘陵地から山地にかけて生息する が、個体数は多くない。 1990年に浜田市で雛のいる巣に蜂の巣を運び 込む様子が確認されるなど、里山を中心に営巣が確認されている(島 根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市、 平成20年から平成21年に実施した猛禽類調査で 春、夏 は、事業実施区域周辺で繁殖行動を確認。 江津市 平成25年から平成26年に実施した猛禽類調査で は、事業実施区域周辺で営巣地1箇所を確認。 平 成25年は繁殖に成功、平成26年は繁殖に失敗。 生息地の 調査地域及びその周辺では、平成25年から平成26年に江津市都治町 分布状況 で営巣地1箇所が確認され、平成25年には繁殖成功が確認された。 営 巣地は対象道路から約520mの離れがある。 (猛禽類 ワシタカ ) 一般生態 本種は、北海道東部や北部に少数が留鳥として生息し、繁殖してい る。 多くは冬鳥として主に北日本に渡来し、関東以西ではきわめて少 [14] ない。 海岸、河口、海沿いの水田や湖沼、時には内陸の湖沼を生活圏 オジロワシ とし、主にサケ、マス、タラなどの大型魚を捕えるが、カモなどの水 鳥や幼獣を襲うこともある(高野編,1985)9)。 島根県では、冬鳥として渡来し、宍道湖西岸部や神西湖などで比較 的よく見られる。 魚類をおもな餌としているが、時にはカモ類を捕獲 することもある。 宍道湖の場合、斐伊川河口部の中州を休息場として よく利用し、ねぐらは北部の山林地帯を利用することが知られている (島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 平成20年から平成21年に実施した猛禽類調査で 冬 は、事業実施区域周辺で飛翔等を確認。 平成25年から平成26年に実施した猛禽類調査で は、事業実施区域周辺で渡り途中と思われる若 鳥を確認。 生息地の 調査地域及びその周辺では、平成26年に事業実施区域周辺で渡り途 分布状況 中と思われる若鳥の飛翔が確認されている。 島根県では冬鳥と考えら れていることから、調査地域及びその周辺を越冬地あるいは渡りの途 中の中継地として利用しているものと考えられる。 8-8-56 表 8-8-7 11 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 項目 内容 (猛禽類 ワシタカ ) 一般生態 本種は、厳冬期に北海道や北日本の主に沿岸部で観察される。 日本 海、オホーツク海の海岸や河口、海に近い湖沼など、水が凍らず魚が [15] 豊富な水域であることが生息地の共通点である。 特に、羅臼から根室 オオワシ にかけては個体数が多く、主要な越冬地になっている。 サケ・マス類 など大型魚を餌とし、ときにはカモ類などの水鳥やノウサギなどの中 型哺乳類を襲うことがある(中村・中村,1995b)11)。 島根県では、宍道湖・中海周辺や海岸部、ダム湖などにまれな冬鳥 として渡来する(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市、 平成20年から平成21年に実施した猛禽類調査で 冬 は、事業実施区域周辺で渡り途中と思われる若 江津市 鳥を確認。 平成25年から平成26年に実施した猛禽類調査で は確認されなかった。 生息地の 調査地域及びその周辺では、平成20年に事業実施区域周辺で渡り途 分布状況 中と思われる若鳥の飛翔が確認されている。 島根県では冬鳥と考えら れていることから、調査地域及びその周辺を越冬地あるいは渡りの途 中の中継地として利用しているものと考えられる。 (猛禽類 ワシタカ ) 一般生態 本種は、四国の一部、本州、北海道の広い範囲で繁殖する。 九州で も対馬では留鳥といわれる。 近年、西日本や都市周辺の樹林地でも繁 [16] 殖が確認されていることから、これらの地域では分布を広げている可 オオタカ 能性がある。 平地から低山帯の林に生息。 アカマツなどの樹木に巣を かけ、小~中型の鳥獣を捕食する(日高監修,1996)13)。 秋冬には全 国の平地から山地の林にすみ、農耕地や市街地にも出現する(高野編, 1985)9)。 島根県では、冬に漂行した個体が農耕地や川原などで比較的よく見 られる。 以前は、夏期にも個体が確認されることなどから、繁殖が確 実視されていたが、営巣確認には至っていなかった。 近年(2000年頃 から)になって、数は多くはないが繁殖が確認されるようになった。 繁殖は低山部の森林で行い、営巣木はアカマツが多い(島根県,2014) 7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市、 平成20年から平成22年に実施した猛禽類調査で 春、夏、 は、事業実施区域周辺で営巣地1箇所を確認。 い 冬 江津市 ずれの年も繁殖に失敗。 平成25年から平成26年に実施した猛禽類調査で は、事業実施区域周辺で営巣地1箇所を確認。 平 成25年は繁殖に失敗、平成26年は繁殖に至らな かった。 生息地の 調査地域及びその周辺では、平成25年から平成26年に江津市後地町 分布状況 で営巣地1箇所が確認されたが、いずれの年も繁殖失敗が確認された。 営巣地は対象道路から約930mの離れがある。 8-8-57 表 8-8-7 12 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 項目 内容 (猛禽類 ワシタカ ) 一般生態 本種は、北海道から沖縄まで繁殖。 平地~亜高山帯の森林に生息し、 近年では主に関東地方を中心に住宅地の緑地や街路樹で繁殖するも [17] のが増加している。 高い枝に巣をかける。 スズメ大からツグミ大まで ツミ の小鳥類、コウモリ、ネズミなどの哺乳類、セミなどの昆虫を捕食す る(日高監修,1996)13)。 寒地のものは秋冬を暖地で過ごす(高野編, 1985)9。 島根県では、少数ながら通年の観察例があり、繁殖の可能性もある (島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市、 平成20年から平成21年に実施した猛禽類調査で 春、冬 は、事業実施区域周辺で飛翔等を確認。 江津市 平成25年から平成26年に実施した猛禽類調査で は、事業実施区域周辺で渡り途中と思われる個 体を確認。 生息地の 調査地域及びその周辺では、平成26年に事業実施区域周辺で渡り途 分布状況 中と思われる個体が確認されている。 事業実施区域周辺での繁殖の可 能性は低く、調査地域及びその周辺を越冬地あるいは渡りの途中の中 継地として利用しているものと考えられる。 (猛禽類 ワシタカ ) 一般生態 本種は、本州と北海道で繁殖し、冬季は南日本でもみられる。 森林 に生息し、繁殖には比較的若齢の針葉樹林を好む。 秋冬にはヨシ原な [18] ど開けた場所にも出現し、鳥類を主食とし、まれに小型の哺乳類も捕 ハイタカ 食する(日高監修,1996)13)。 島根県では、冬季に平地や農耕地などで観察されることが多い。 夏 季に山地などで観察例があり、繁殖の可能性もある(島根県,2014) 7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市、 平成20年から平成21年に実施した猛禽類調査で 春、冬 は、事業実施区域周辺で飛翔や採餌行動等を確 江津市 認。 平成25年から平成26年に実施した猛禽類調査で は、事業実施区域周辺で越冬個体や渡り途中と 思われる個体を確認。 生息地の 調査地域及びその周辺では、平成25年から平成26年に事業実施区域 分布状況 周辺で越冬個体や渡り途中と思われる個体が確認されている。 事業実 施区域周辺での繁殖の可能性は低く、調査地域及びその周辺を越冬地 あるいは渡りの途中の中継地として利用しているものと考えられる。 8-8-58 表 8-8-7 13 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 項目 内容 (猛禽類 ワシタカ ) 一般生態 本種は、本州北部以南に夏鳥として渡来。 冬季は東南アジアへ渡る。 丘陵地、低山帯の林に生息し、おもに針葉樹に巣をつくり繁殖する。 [19] 狩り方法はおもに待ち伏せ型で、木の枝などに止まって地上や樹間を サシバ 見張り、ヘビ、トカゲ、カエル、ネズミ、バッタなどを捕食する(日 高監修,1996)13)。 島根県では、県内全域の里山に生息し、特に谷あいの入り組んだ水 田地域を好む。 中には、里山の森林地帯を中心に生息する個体もいる (島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市、 平成20年から平成21年に実施した猛禽類調査で 春、夏 は、事業実施区域周辺で営巣地5箇所を確認。 平 江津市 成20年には2つがい、平成21年には3つがいが繁 殖に成功。 平成25年から平成26年に実施した猛禽類調査で は、事業実施区域周辺で営巣地3箇所と推定営巣 地5箇所を確認。 平成25年、平成26年ともに1つ がいが繁殖に成功。 生息地の 調査地域及びその周辺では、平成25年から平成26年に大田市温泉津 分布状況 町、江津市後地町、都治町、松川町八神、波積町北で営巣地3箇所と 推定営巣地5箇所が確認された。 平成25年には対象道路から約730mに 位置する営巣地(江津市後地町)、平成26年には対象道路から約1,300m に位置する営巣地(江津市松川町八神)で繁殖成功が確認された。 確 認された営巣地及び推定営巣地は、対象道路から約0. 5~1. 5㎞の離れ がある。 (猛禽類 ワシタカ ) 一般生態 本種は、北海道から九州の山地の林に周年生息する。 営巣地は低山 から亜高山の広葉樹と針葉樹の混交林、針葉樹林、植林などの森林で、 [20] 標高200~800mくらいに巣をかけることが多く、高山の連なる地方で クマタカ は1500~1800mくらいまで上限が上がる。 巣は斜面のモミ、ツガ、ア カマツ、ブナや、まれにスギなどにかけられる。 餌はノウサギ、ヤマ ドリ、アオダイショウなどで、空間を飛びながらもしくは、木の枝な どに止まって見張った後、追跡し爪を立てて捕らえる(森岡ほか, 1995)15)。 島根県では、ある程度急峻な斜面を持つ谷のある森林地帯が主たる 生息域で、平野部と里山低地部を除くほぼ全域に生息している。 営巣 は、山地の中腹より下部の針葉樹林の大木で行うことが多く、高樹齢 の林内や伐採跡地などを餌場とする(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 平成20年から平成21年に実施した猛禽類調査で 春、冬 は、事業実施区域周辺で飛翔等を確認。 平成25年から平成26年に実施した猛禽類調査で は確認されなかった。 生息地の 調査地域及びその周辺では、平成20年から平成21年に事業実施区域 分布状況 周辺で飛翔等が確認されている。 事業実施区域周辺での繁殖の可能性 は低く、調査地域及びその周辺を一時的に利用している程度であると 考えられる。 8-8-59 表 8-8-7 14 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 項目 内容 (猛禽類 ワシタカ ) 一般生態 本種は、数の少ない冬鳥として北海道から沖縄県まで、ほぼ日本全 土に10~3月に現れる。 草地、湿地に生息し、カエル、野ネズミ類や [21] 小鳥類などを捕食する(日高監修,1996)13)。 背丈の高い草やアシの ハイイロチュウヒ 中、時には林の中に身を隠して休息していることが多い(高野編, 1985)9)。 島根県では、冬鳥として、河川や湖沼のヨシ原や農耕地、高原の草 地などで観察される(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市、 平成20年から平成21年に実施した猛禽類調査で 春、冬 は、事業実施区域周辺で飛翔等を確認。 江津市 平成25年から平成26年に実施した猛禽類調査で は確認されなかった。 生息地の 調査地域及びその周辺では、平成20年から平成21年に事業実施区域 分布状況 周辺で飛翔等が確認されている。 平成20年には本種の塒が確認された が、平成21年以降の利用は確認されなかった。 島根県では冬鳥と考え られていることから、調査地域及びその周辺を越冬地あるいは渡りの 途中の中継地として利用しているものと考えられる。 (猛禽類 ワシタカ ) 一般生態 本種は、北海道から九州まで留鳥として繁殖するほか、北方から越 冬のために渡ってくる個体群がある。 小型、中型の鳥類を急降下して [22] 捕獲する。 これら鳥類が豊富で、営巣場所に利用できる断崖や大きな ハヤブサ 岩がある海沿いや大きな河川の流域などに生息する。 カラスなどの古 巣を利用し樹木で営巣したり、高層ビルや橋桁など人工物でも営巣す ることがある(日高監修,1996)13)。 島根県では、繁殖個体は、切り立った岩場のある海岸部に多く、島 根半島や隠岐諸島の海岸部で繁殖地が確認されている。 近年になっ て、内陸部においても繁殖が確認されたが、これはまれなケースであ る。 一方、非繁殖期に漂行する個体は、斐伊川など大河川の河口部や 平野部で多く見られ、冬季に個体密度が増加する(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市、 平成20年から平成21年に実施した猛禽類調査で 春、夏、 は、事業実施区域周辺で営巣地1箇所を確認。 秋、冬 江津市 平成25年から平成26年に実施した猛禽類調査で は、事業実施区域周辺で飛翔等を確認。 生息地の 調査地域及びその周辺では、平成21年に事業実施区域から離れた沿 分布状況 岸部で営巣地1箇所が確認された。 平成25年から平成26年には事業実 施区域周辺で飛翔等が確認されているが、営巣地は確認されていな い。 8-8-60 表 8-8-7 15 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [23] チゴハヤブサ 項目 内容 一般生態 本種は、北海道と東北地方北部で少数が繁殖し、冬期にはインド北 部から中国南部へ渡るが、一部は本州中部以南に留まる。 9月末~10 月中旬に、各地のタカ渡りの名所では南へ渡る個体を相当数見かけ る。 平地の疎林に棲み、周辺の耕地や原野などの広い空間で狩りをす る。 巣を自分で作ることは少なく、木立の上にある古巣を拝借するこ とが多い。 カラス、カケス、他のタカの巣を利用する(高野編,1985) 9)。 現地調査 結果 現地調査では本種の生息は確認されなかった。 生息地の 現地調査では生息が確認されておらず、生息状況及び生息地の分布 分布状況 状況は不明である。 (猛禽類 ワシタカ ) 一般生態 本種は、中部地方から北海道にかけて繁殖し、冬は、全国各地に広 がる。 平地から高山の草地、農耕地、河原などに生息し、羽ばたきと、 [24] 短い滑空を繰り返して直線的に飛ぶ。 獲物となる小動物は、ネズミ類 チョウゲンボウ や小鳥類などで、停空飛翔をしてねらうことも多い。 島根県では、冬鳥として、おもに平野部の農耕地や河川の草地など で見られる(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市、 平成20年から平成21年に実施した猛禽類調査で 春、冬 は、事業実施区域周辺で飛翔等を確認。 江津市 平成25年から平成26年に実施した猛禽類調査で は、事業実施区域周辺で飛翔を確認。 生息地の 調査地域及びその周辺では、平成26年に事業実施区域周辺で飛翔等 分布状況 が確認されている。 事業実施区域周辺での繁殖の可能性は低く、調査 地域及びその周辺を越冬地あるいは渡りの途中の中継地として利用 しているものと考えられる。 8-8-61 表 8-8-7 16 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [25] クイナ 項目 内容 一般生態 本種は、沼沢地や休耕地の草原、アシ原などに生息し、主に関東以 北で繁殖するが、秋冬には全国のアシ原の茂る河川沿いや池で越冬す る。 主に昆虫類や小魚、エビ類などの動物質から草の実などの植物質 までを餌とし、食性の幅が広い(高野編,1985)9)。 島根県では、冬鳥として水辺の草原やヨシ原などで観察される。 宍 道湖西岸や潟の内、飯梨川や益田川周辺などで記録がある(島根県, 2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の湿地1箇所で鳴き声1例を確 秋、冬 認。 事業実施区域外の湿地8箇所で鳴き声等8例を確 認。 生息地の 現地調査では、江津市黒松町、後地町の湿地等で確認されている。 分布状況 本種の生息に適した湿地等は、調査地域及びその周辺に広く分布す る。 (鳥類) [26] ヒクイナ 一般生態 本種は、日本に2亜種が分布し、本土部には亜種ヒクイナ Porzana fusca erythrothorax が分布する。 おもに夏鳥として北海道から九州 にかけて渡来。 本州中部以南では越冬するものもいる。 水田、湿地、 河川、湖沼に生息する(桐原,2000)5)。 水辺のイネ科植物などの株のなかにアシや草の枯れ葉で皿形の巣 を作り、一般に5~9個の卵を産む。 孵化した雛はクイナと同じような 黒い綿毛に包まれている。 朝夕に草むらの近くで昆虫などの動物質を 好んで食べ、植物の実なども時々食べる(高野編,1985)9)。 島根県では、おもに夏鳥として渡来し、宍道湖西岸や潟の内、益田 川河口などで観察記録があるほか、冬季の記録もある。 観察されにく く、県内の生息状況については、よく分かっていないのが現状である (島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の湿地3箇所で鳴き声等4例を確 春、夏、 認。 秋、冬 江津市 事業実施区域内の6箇所で鳴き声等6例を確認。 事業実施区域外の19箇所で鳴き声19例を確認。 事業実施区域周辺で本種が繁殖している可能性 が高い湿地5箇所を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町今浦、江津市黒松町、後地町、浅利 分布状況 町、都治町の湿地等で確認されている。 本種の生息に適した湿地等は、 調査地域及びその周辺に広く分布する。 8-8-62 表 8-8-7 17 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [27] シロチドリ 項目 内容 一般生態 本種は、日本全国で普通に繁殖し、北海道では夏鳥、本州以南では 主に留鳥である。 川の下流や海岸に棲息し、繁殖期には砂礫地や砂地 の所でややコロニー状に集まって営巣し、非繁殖期には大きな群で干 潟や砂浜で生活することが多い(高野編,1985)9)。 島根県では、留鳥として、砂浜海岸や大河川河口部の砂礫地などに 生息する。 繁殖はほとんどが砂浜やそれに隣接する造成地で、ある程 度の広さを必要とする。 県内37カ所の砂浜で調査したところ、繁殖の 可能性があるつがいは海岸距離が500mよりせまい砂浜では確認でき なかったという結果もある(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の海岸5箇所で姿50例を確認。 春、夏、 秋 生息地の 現地調査では、江津市黒松町の海岸で確認されている。 本種の生息 分布状況 に適した海岸や河口部等は、日本海沿岸部に広く分布する。 (鳥類) [28] ケリ 一般生態 本種は、本州に分布するが、繁殖地は局地的で東海から近畿地方に 多く棲息するほか、北陸、北関東、東北地方にも点々と繁殖地が知ら れている。 積雪の多い地方のものは、冬は暖地に移動する。 草原、広 い川原、水田、畑などに棲息し、地上で昆虫やカエルなどの主に動物 質の餌をとる。 繁殖期にはつがいで縄張りを持ち、地上を浅く掘り凹 めて巣を作る。 産卵期は3~6月、卵数は3~4個で普通は4個、抱卵日 数は27~30日位である。 孵化した雛は綿羽が乾くと巣を離れ、親鳥の 縄張りの中で生活する。 雛に外敵が近づくと、擬傷を行う。 非繁殖期 には数羽から数十羽の小群を作って行動する(高野編,1985)9)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 H21年の猛禽類調査で確認されたが、詳細な確認 春 位置は不明。 H25~26年の現地調査では確認されなかった。 生息地の 重要な種に選定されてからの現地調査では確認されなかったため、 分布状況 生息地の分布状況は不明であるが、本種の生息に適した水田や農耕地 等は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 8-8-63 表 8-8-7 18 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [29] ウミスズメ 項目 内容 一般生態 本種は、北太平洋沿岸で繁殖し、日本には主に冬鳥として渡来する。 北海道天売島、岩手県三貫島などで少数の繁殖例がある。 越冬期には 岸から数㎞くらいの沖合の海上で、数羽から数十羽の群れがみられ る。 海岸でみられることは少ない。 海に潜り小魚、甲殻類、貝類など を捕らえて餌とする(高野編,1985)9)。 島根県では、日本海の海上や宍道湖・中海などの湖上に渡来する。 半島部地先の海上や、隠岐航路の船上などでまれに観察される(島根 県,2014)7)。 現地調査 結果 現地調査では本種の生息は確認されなかった。 生息地の 現地調査では生息が確認されておらず、生息状況及び生息地の分布 分布状況 状況は不明である。 (鳥類) [30] カラスバト 一般生態 現地調査 結果 本種は、本州中部以南の沿岸地域や島に留鳥として棲息し、繁殖す る。 本州では個体数が減ったり、いなくなった地域が多く、現在の主 な棲息地は伊豆諸島、南西諸島、九州沿岸の島々など、ほとんどが離 島である。 日本の準特産種であり、天然記念物に指定されている。 よ く茂った常緑広葉樹林に棲息し、単独か、数羽から10数羽の小群で見 られる。 地上または樹上で採餌する。 植物食で主な餌はヤブツバキ、 スダジイなどの固い殻に包まれた木の実や、タブノキ、クロガネモチ などの果肉のある木の実である。 繁殖期にはつがいで生活するよう で、木の枝の上や樹洞に小枝を積み重ねて浅い皿形の巣を作る。 稀に は岩のすき間や岩の上に巣を作る。 産卵期は2~9月にわたるが、5~6 月が多いといわれ、卵数は1個である。 詳しい繁殖生態は不明な点が 多い(高野編,1985)9)。 島根県では、確実に繁殖しているのは隠岐諸島のみで、島後や西ノ 島などの大きな島のほか、大波加島や大森島などの無人島にも生息す る。 隠岐諸島以外では、高島で確認されているほか、島根半島などで もまれに観察されることがある。 生息地は、照葉樹などが生い茂った 比較的人の出入りが少ない森林(島根県,2014)7)。 現地調査では本種の生息は確認されなかった。 生息地の 現地調査では生息が確認されておらず、生息状況及び生息地の分布 分布状況 状況は不明である。 8-8-64 表 8-8-7 19 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [31] オオコノハズク 項目 内容 一般生態 本種は、日本では小笠原諸島を除く全国で繁殖し、北方のものは冬 季、南へ移動する。 平地から山地のよく茂った林に生息する。 4~5月に、樹洞や家の軒下などを巣とし、巣材を使わずに直接4~5 個の卵を産み、メスが抱卵する。 抱卵しているメスに、オスが1夜に3 ~4回にわたって餌を運んでくる。 主にネズミなどの哺乳類や鳥類を 捕らえ、時には両生類、爬虫類なども食べる(五百沢,2000)4)、(高 野編,1985)9)。 島根県では、隠岐諸島や中国山地などの豊かな森に生息し、まれに 確認される。 近年では、島根半島(北山山系)で繁殖が確認されたこ とがある(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の樹林2箇所で鳴き声や姿2例を 夏 確認。 生息地の 現地調査では、江津市黒松町、後地町の樹林で確認されている。 本 分布状況 種の生息に適した樹林は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (鳥類) [32] コノハズク 一般生態 本種は、本州以北では通常夏鳥として渡来し、繁殖するが、暖地で の越冬例も少なくない。 東北地方北部と北海道、沖縄では平地から山 地、その他の地域では山地の林などに棲み、主に樹洞に営巣する(高 野編,1985)9)。 薄暗い針葉樹林のこずえ近くで単独で静止するため、 発見が困難である。 夕暮れから夜半にかけて羽音をたてずに飛びまわ り、昆虫を捕食する(黒田編,1984)6。 島根県では、中国山地脊梁部のブナ帯を主とする豊かな自然環境が 残存する森林に、わずかに生息している。 安蔵寺山など西中国山地一 帯には、良好な自然環境が残存しており、本種の鳴き声が比較的よく 聞かれる(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の樹林1箇所で鳴き声1例を確 春 認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光の樹林で確認されている。 本種 分布状況 の生息に適した樹林は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 8-8-65 表 8-8-7 20 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [33] フクロウ 項目 内容 一般生態 本種は、九州以北に留鳥として分布する。 平地から亜高山帯の森林 にすむ。 夜行性だが、昼間も活動することができる。 小哺乳類のほか、 ノウサギや鳥類を捕食する。 大径木の樹洞に営巣する。 樹洞がないと カラスやタカ類の古巣や直接地面に産卵するが、繁殖に失敗する例が 多い(日高監修,1997)14)。 島根県では、おもに山地の林に生息する。 平野部でも見られるが、 繁殖には営巣可能な樹洞が必要。 冬季は河畔林で見ることがある(島 根県,2004)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域内の6箇所で鳴き声6例を確認。 春、夏、 事業実施区域外の3箇所で鳴き声3例を確認。 冬 江津市 事業実施区域内の10箇所で鳴き声や姿10例を確 認。 営巣木を2箇所確認し、うち1箇所で幼鳥の 鳴き声や姿を確認。 事業実施区域外の80箇所で鳴き声や姿81例、繁 殖の可能性がある7箇所の樹林を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、温泉津町今浦、温泉津町吉浦、 分布状況 江津市黒松町、後地町、波積町北、都治町、浅利町、松川町下河戸の 樹林で確認されている。 本種の生息に適した樹林は、調査地域及びそ の周辺に広く分布する。 (鳥類) [34] アオバズク 一般生態 本種は、夏鳥として日本全国に渡来する。 平地から低山にかけての 広葉樹林、照葉樹林、混交林に生息し、薄暮性で主として昆虫食であ る。 社寺や墓地、公園、緑の豊かな住宅地の庭などにしげるケヤキや カシなどの大木の樹洞がおもな営巣場所である(日高監修,1997)14)。 島根県では、平野部から山地に広く分布し、営巣が可能な木があれ ば社寺林などでも見られる(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の樹林1箇所で鳴き声1例を確 夏 認。 江津市 事業実施区域外の樹林2箇所で鳴き声2例を確 認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町今浦、江津市浅利町の樹林で確認さ 分布状況 れている。 本種の生息に適した樹林は、調査地域及びその周辺に広く 分布する。 8-8-66 表 8-8-7 21 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [35] ヨタカ 項目 内容 一般生態 本種は、北海道から九州までの各地に夏鳥として普通に渡来し、繁 殖する。 低山から山地の明るい林や草原に生息し、夕方から夜間にか けて草原や林の上を飛び回り、飛んでいるガなどの昆虫を捕らえる。 林内や草原の地上に直接産卵する(高野編,1985)9)。 島根県では、中国山地のほか、本種の好む環境があるところでは、 海岸に近い山でもまれに鳴き声を確認することがある。 しかし、夜行 性であるため観察されにくいこともあり、県内の生息状況や分布につ いては不明な点が多い。 県西部では、山地の伐採地で繁殖が確認され たことがある(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の2箇所で飛翔個体2例を確認。 春、夏 生息地の 現地調査では、江津市浅利町で飛翔個体が確認されている。 本種の 分布状況 生息に適した樹林や草原は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (鳥類) [36] ヤマセミ 一般生態 本種は、北海道から九州までの各地に留鳥として棲息し、山地の渓 流や湖沼で、ダイビングして魚を捕らえる。 川や湖の岸辺やその近く の土の崖に巣穴を掘り営巣する(高野編,1985)9)。 島根県では、留鳥としておもに山地の渓流や湖などに広く生息が認 められるが、生息密度は減少していると考えられる。 営巣壁は、河川 などの水辺から離れた場所にも存在する。 斐伊川・神戸川水系で調査 した結果では、営巣に利用する土の壁は、高さが5m以上で、傾斜は 80度以上のものがほとんどであった(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の都治川沿いの1箇所で2例を確 夏 認。 生息地の 現地調査では、江津市都治町の都治川沿いで確認されている。 本種 分布状況 の生息に適した渓流や湖沼等は、調査地域及びその周辺に広く分布す る。 8-8-67 表 8-8-7 22 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [37] アカショウビン 項目 内容 一般生態 本種は、全国に夏鳥として渡来する。 低山のよく茂った林にすむが、 生息数は少なく、本州中部では、河川上流部の渓流沿いの林に棲息し ていることが多い。 林床で得られる小型の無脊椎動物を中心にさまざ まな動物を食べる。 朽木に巣穴を掘って繁殖する(日高監修,1997) 14)。 島根県では、中国山地や隠岐諸島などの森林地帯に夏鳥として渡来 し、渓流沿いの林内を中心に生息する。 サワガニなどが多く生息した り、大径木が多く残っているような豊かな自然環境の存する地域に多 い(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の1箇所で鳴き声1例を確認。 夏 江津市 事業実施区域外の3箇所で鳴き声3例を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、江津市波積町北、後地町、都 分布状況 治町で確認されている。 本種の生息に適した樹林は、調査地域及びそ の周辺に広く分布する。 (鳥類) [38] カワセミ 一般生態 本種は、日本全国の平地から山地の川、池、湖などの水辺に生息し、 水中にダイビングして魚を捕らえる。 水生昆虫やエビなども餌とす る。 水辺の土の崖に巣穴を掘り営巣とする(高野編,1985)9)。 一時 は幻の鳥になりかけたが、1970年代中ごろから復活のきざしを見せる ようになってきた(日高監修,1997)14)。 島根県では、普通に生息し少なくない(濱田ほか,1994)12)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の福光川2箇所で飛翔個体2例を 春、夏、 確認。 秋、冬 江津市 事業実施区域外の水田地帯1箇所で飛翔個体1例 を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、江津市松川町下河戸の福光川 分布状況 や水田地帯で確認されている。 本種の生息に適した河川や湖沼等は、 調査地域及びその周辺に広く分布する。 8-8-68 表 8-8-7 23 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [39] ブッポウソウ 項目 内容 一般生態 本種は、本州、四国、九州に夏鳥として渡来する。 本来は、低山の うっそうとした林内に生息するが、現在は神社仏閣の境内や村落や農 耕地などに隣接したよく茂った林に生息していることが多い。 オニヤ ンマなど大型昆虫やノコギリクワガタなど甲虫類やセミ類を捕らえ る。 繁殖は樹洞で、大木のキツツキの巣穴を利用し、中国山地では電 柱の穴に営巣することが多い。 最近では橋やビルなどの穴にも営巣す る(日高監修,1997)14)。 島根県では、繁殖地は限定された場所に限られてきている。 以前は、 木の電柱にキツツキなどによって掘られた穴に営巣することが比較 的普通に見られたが、木の電柱がコンクリート製にかえられたことな どから激減し、近年急速に姿が見られなくなった。 岡山県や鳥取県、 広島県などでは、電柱などに人工の巣箱を設置し繁殖場所を確保する などの保護対策が行われており、本県でも一部の地域で取り組まれて いる。 河川の橋脚にある隙間を利用し、繁殖をしている個体も見られ る(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の樹林等7箇所で14例を確認。 春、夏 生息地の 現地調査では、江津市波積町北、都治町、浅利町、松川町下河戸の 分布状況 樹林等で確認されている。 本種の生息に適した樹林は、調査地域及び その周辺に広く分布する。 (鳥類) [40] ヤイロチョウ 一般生態 本種は、夏鳥として西南日本に渡来するが、個体数の少ない稀な鳥 である。 大木の茂った暗い落葉広葉樹林に生息し、林内の地面の凹み や岩の上、樹上の太い枝の分かれ目などに巣を作る。 主に地上で行動 し、はね歩いて、ミミズなどの小動物を捕らえる(高野編,1985)9)。 島根県では、確認例はさほど多くはないが、ほぼ県内全域に及んで いる。 龍頭が滝や鰐淵寺周辺など、優れた照葉樹林が残っている斜面 部で確認されることが多い。 確実な繁殖の記録はほとんどないが、 1977年7月に、掛合町で巣立ち後間もない幼鳥が保護されたこともあ り、本県内で繁殖していることは明らかである(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の1箇所で鳴き声1例を確認。 春 生息地の 現地調査では、江津市松川町畑田で確認されている。 本種の生息に 分布状況 適した樹林は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 8-8-69 表 8-8-7 24 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [41] コシアカツバメ 項目 内容 一般生態 本種は、国内には、夏鳥として渡来し、海岸から市街地の開けたと ころや農耕地、丘陵地などに生息する。 夏鳥として県内に渡来するが、近年減少傾向にある。 しかし、ラン クを判断するに足りる十分な情報が得られていない。 ツバメよりもやや大きく、雌雄同色。 頭から背は光沢のある紺色。 目の後ろから後ろ首が赤茶色で、腰の橙色が名前の由来となってい る。 喉から腹までは、ごく薄い茶色で黒褐色の縦斑がある。 島根県では、県内に広く見られるが、営巣しているところは多くな い。 学校や庁舎などの大きなコンクリート製の建物に営巣しているこ とが多い(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域内の2箇所で3例を確認。 春、夏、 秋 事業実施区域外の6箇所で8例を確認。 水田等で巣材を採集し運搬する個体等を確認。 江津市 事業実施区域内の4箇所で4例を確認。 事業実施区域外の9箇所で9例を確認。 採餌しながら滑翔する個体等を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、温泉津町今浦、江津市後地町、 分布状況 浅利町、松川町下河戸の福光川や大池川沿いの水田等で確認されてい る。 本種の生息に適した農耕地等は、調査地域及びその周辺に広く分 布する。 (鳥類) [42] ツメナガセキレイ 一般生態 本種は、農耕地、川岸、放牧地などに棲息する。 繁殖期には地上を 歩きながら、主に昆虫などを捕えて餌にする。 草原の地上に営巣し、 草の根元の凹みなどに枯れ草や根などで椀形の巣を作る(高野編, 1985)9)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市、 H20年の現地調査で確認されたが、詳細な確認位 春 置は不明。 江津市 H25~26年の現地調査では確認されなかった。 生息地の 重要な種に選定されてからの現地調査では確認されなかったため、 分布状況 生息地の分布状況は不明であるが、本種の生息に適した農耕地等は、 調査地域及びその周辺に広く分布する。 8-8-70 表 8-8-7 25 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [43] サンショウクイ 項目 内容 一般生態 本種は、本州、四国に夏鳥として渡来する。 中国東北部からウスリ ー地方、日本など日本海を取りまく地域で繁殖する。 九州南部から沖 縄に生息するのはリュウキュウサンショウクイという亜種で留鳥で ある。 樹林の上層部で活動し、繁殖期の初めを除いてあまり下層部へ は降りてこない。 樹冠部でフライングキャッチし昆虫を捕らえる(日 高監修,1997)14)。 島根県では、夏鳥として渡来し、おもに山地の広葉樹林などに生息 する(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域内の1箇所で1例を確認。 春、夏 事業実施区域外の4箇所で4例以上を確認。 樹林等で鳴き声を発しながら飛翔する個体等を 確認 江津市 事業実施区域内の3箇所で3例以上を確認。 事業実施区域外の21箇所で21例以上を確認。 樹林等で鳴き声を発しながら飛翔する個体等を 確認 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、温泉津町吉浦、温泉津町今浦、 分布状況 江津市波積町北、黒松町、後地町、都治町、浅利町、松川町下河戸の 樹林等で確認されている。 本種の生息に適した樹林は、調査地域及び その周辺に広く分布する。 (鳥類) [44] チゴモズ 一般生態 本種は、朝鮮半島で繁殖し、日本には夏鳥として本州中部以北に渡 来するが、局地的に出現する。 低地から山地の落葉広葉樹林・針広混 交林に生息する。 餌の取り方はモズと同様で、地上で昆虫、クモなどの小動物を捕ら える。 求愛給餌の習性を持つ。 つがいで縄張りを持ち、オスは木の梢 などで強い声で鳴いて縄張りを宣言する。 他のモズ類よりもやや高い 樹枝上に営巣し、枯れ枝、細根などで椀形の巣を作る。 産卵期は6~7 月、卵数は3~6個、抱卵日数は14~15日位、巣立ちまでの日数は約15 日である(五百沢,2000)4)、(高野編,1985)9)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の1箇所で渡り途中と思われる 春 個体1例を確認。 生息地の 現地調査では、江津市波積町北で渡り途中と思われる個体が確認さ 分布状況 れている。 本種の生息に適した樹林は、調査地域及びその周辺に広く 分布する。 8-8-71 表 8-8-7 26 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [45] コルリ 項目 内容 一般生態 本種は、国内では主として本州中部以北で繁殖し、西日本での繁殖 個体数は少ない。 広島県や鳥取県では繁殖が確認されており、岡山県、 山口県でも夏季にさえずりが確認される。 島根県では、渡りの時期に、低山の林などで観察されるほか、夏季 に中国山地の標高1,000m前後のササ薮のあるブナ林などで複数のさ えずりが確認されており、繁殖の可能性が高い(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の樹林2箇所で渡り途中と思わ 春 れる個体2例を確認。 生息地の 現地調査では、江津市後地町、松川町下河戸の樹林で渡り途中と思 分布状況 われる個体が確認されている。 本種の生息に適した樹林は、調査地域 及びその周辺に広く分布する。 (鳥類) [46] ノビタキ 一般生態 本種は、日本には夏鳥として渡来し、本州と北海道では各地に普通 に分布するが、本州では繁殖地は広い草原のある山地に限られ、分布 は局地的である。 春秋の渡りの時には平地の水田や川原などで普通に 観察される。 低木や大きな草に止まり、空中を飛んでいる虫や地表を 歩いている虫に飛びついて捕まえる(高野編,1985)9)。 島根県では、渡りの時期に、平野部の草地や農耕地で通過個体が見 られる。 三瓶山や弥栄村の草原で繁殖の記録があるが、その後の状況 や他地域の生息状況は十分に把握されていない(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の草地等21箇所で渡り途中と思 春、秋 われる個体44例を確認。 江津市 事業実施区域内の3箇所で16例を確認。 事業実施区域外の32箇所で52例を確認。 調査範囲にみられる草地等で渡り途中と思われ る個体を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、温泉津町吉浦、温泉津町今浦、 分布状況 江津市黒松町、後地町、浅利町、松川町下河戸の草地等で確認されて いる。 本種の生息に適した草地や農耕地等は、調査地域及びその周辺 に広く分布する。 8-8-72 表 8-8-7 27 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [47] コヨシキリ 項目 内容 一般生態 本種は、日本には夏鳥として渡来し、おもに本州中部以北のススキ、 ヨモギなどのしげるやや乾燥した草原に生息し、北海道では低地の草 原で、本州ではおもに標高の高い草原で繁殖する。 草の茎にからめて 椀型の巣を作る。 コオロギ類、ガの幼虫、バッタ類、クモ類などを食 べる(高野編,1985)9)。 島根県では、春の北上期水辺のアシ原や草原でみられる(濱田ほか, 1994)12)。 旅鳥として渡来するが、一部繁殖する個体も見られる。 斐 伊川河口部の河川敷の草原で繁殖した事例などがある(島根県,2014) 7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の湿地等4箇所で11例を確認。 春、夏、 江津市 事業実施区域内の湿地等3箇所で3例を確認。 事業実施区域外の湿地等7箇所で10例を確認。 秋 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、江津市黒松町、後地町、浅利 分布状況 町、松川町下河戸の湿地や草地で確認されている。 本種の生息に適し た草地や湿地は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (鳥類) [48] コサメビタキ 一般生態 本種は、国内では、北海道から九州までの全国各地に夏鳥として渡 来して繁殖する。 平地から標高1,000m程度まで分布し、落葉広葉樹 林、雑木林、カラマツやスギ、ヒノキなどの人工林などに営巣する。 木の枝にコケなどで皿状の巣をつくる。 夏鳥として県内に渡来するが、近年は繁殖記録のみならず、観察例 も減少している。 しかし、ランクを判断するに足りる十分な情報が得 られていない。 島根県では、夏鳥として山間部などに渡来する。 密生した林より明 るい林を好む。 比較的大きな樹木がある公園で営巣した例もある(島 根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の樹林や林縁4箇所で4例を確 春、夏、 認。 秋 生息地の 現地調査では、江津市後地町の樹林や林縁で確認されている。 本種 分布状況 の生息に適した山地の樹林等は、調査地域及びその周辺に広く分布す る。 8-8-73 表 8-8-7 28 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [49] サンコウチョウ 項目 内容 一般生態 本種は、日本には夏鳥として本州以南に渡来し、薄暗く林床の比較 的開けた広葉樹林や、スギ、ヒノキの植林地といった環境を好む。 小 枝の二叉あるいは三叉になったところに樹皮やコケなどを材料にク モの糸でからませたカップ状の巣をつくり繁殖する。 完全に昆虫食 で、フライングキャッチで採餌を行う。 地面に下りることはほとんど ない(日高監修,1997)14)。 島根県では、夏鳥として渡来し、低山地から中国山地にかけて比較 的広く分布する。 里山のスギ林などで観察されることも少なくない (島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の樹林3箇所で3例を確認。 春、夏 江津市 事業実施区域内の樹林6箇所で6例以上を確認。 事業実施区域外の樹林11箇所で11例以上を確 認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、江津市波積町北、黒松町、後 分布状況 地町、都治町、浅利町、松川町下河戸の樹林で確認されている。 本種 の生息に適した樹林は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (鳥類) [50] コジュリン 一般生態 本種は、本州と九州で繁殖するが、繁殖地は局地的である。 冬期は 暖地に移動する。 世界的に見ると、中国東北部から日本にかけての狭 い地域で繁殖するだけの貴重な種類である。 東北地方と関東東部では 低地の湿原で、中部地方と九州では山地の草原で繁殖する。 イネ科植 物の株の上などに、枯れ茎や葉で椀形の巣を作る。 産卵期は6~7月、 卵数は2~5個、抱卵日数は12~14日位、巣立ちまでの日数は11~12日 位である。 冬期は暖地のアシ原で生活する(高野編,1985)9)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の1箇所で1例を確認。 夏 生息地の 現地調査では、江津市波積町北で確認されている。 本種の生息に適 分布状況 した草地等は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 8-8-74 表 8-8-7 29 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [51] ホオアカ 項目 内容 一般生態 本種は、北海道から九州までの各地で夏鳥として繁殖し、冬は本州 の西南部以南で越冬するものがある。 低地、低山帯、亜高山帯の草原 あるいは草原状のところにすみ、比較的草丈の低い乾いたところを好 む。 草むらの間や株の上、藪の枝などに営巣する。 冬は水田や河川敷 の草むらにいる。 地上を歩いてイネ科、タデ科などの種子をつまみ上 げて食べる。 雛には直翅類や鱗翅類の幼虫・成虫を運ぶ(中村・中村, 1995b)11)。 島根県では、河川敷の草原や農耕地などで少数が越冬する。 また、 1988年の浜田市の繁殖例をはじめ、県西部や東部の河川の河口部ある いは周辺の草原で繁殖が確認されている(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の水田等2箇所で2例を確認。 春、夏、 江津市 事業実施区域外の草地等2箇所で2例を確認。 秋 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、江津市松川町下河戸、黒松町 分布状況 の水田や草地等で確認されている。 本種の生息に適した草原や水田等 は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (鳥類) [52] ノジコ 一般生態 本種は、夏鳥として青森県から兵庫県にかけてのみ局地的に繁殖す る鳥で、世界的に分布の狭い種である。 湿原を含んだ高原の疎林や、 渓流沿いのハンノキ、ヤナギ、クルミなどの林に多いが、同じような 環境でも繁殖する地域は限られる。 渡りの途中にはヨシ原などにいる こともある。 ススキなどの根元やノイバラなど低木の枝上に巣をつく る場合がある。 地上で草の種子をついばむほか、昆虫類も食べ、ヒナ に与えるのは鱗翅目の幼虫が多い(日高監修,1997)14)。 島根県では、冬季山間部で稀にみられる程度でその数は多くないと 思われる(濱田ほか,1994)12)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の1箇所で1例を確認。 春、秋 江津市 事業実施区域内の1箇所で1例を確認。 事業実施区域外の6箇所で6例を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、江津市波積町北、黒松町、後 分布状況 地町の農耕地等で確認されている。 本種の生息に適した湿地や疎林等 は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 8-8-75 表 8-8-7 30 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (鳥類) [53] クロジ 項目 内容 一般生態 本種は、繁殖分布はカムチャッカ半島、サハリン、日本で、ユーラ シア大陸東部のごく限られた地域。 国内では、おもに本州中部以北で 繁殖するが、広島県で繁殖が確認されており、鳥取県で営巣の確認例 がある。 島根県では、渡りの時期や越冬期には、平地や低山でも少数が観察 される。 夏季に、標高1,000m前後のササ薮のあるブナ林や広葉樹林 などの複数の場所で、複数のさえずりが確認されており、近隣県の生 息状況からみて繁殖の可能性が高い(島根県,2014)7)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市、 H20年の現地調査で確認されたが、詳細な確認位 冬 置は不明。 江津市 H25~26年の現地調査では確認されなかった。 生息地の 重要な種に選定されてからの現地調査では確認されなかったため、 分布状況 生息地の分布状況は不明であるが、本種の生息に適した樹林等は、調 査地域及びその周辺に広く分布する。 8-8-76 表 8-8-7 31 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (両生類) [1] カスミサンショウウ オ 項目 内容 一般生態 本種は、鈴鹿山脈以西、四国の瀬戸内海沿岸、九州北西部と壱岐島 などに分布する。 産卵期は地域によって異なるが、主に12~4月。 卵 嚢は水中の落ち葉の下の枯れ枝や泥の穴の根茎、石の裏に産み付けら れる。 一腹卵数50~140。 オスは繁殖用の縄張りを持つ。 繁殖期以外 は丘陵地の雑木林の落ち葉や瓦礫の下、腐植土中などで生活し、主に 夜間に活動してミミズや小昆虫を捕食する。 幼生は水生昆虫を捕食す る(日高監修,1996)21)。 島根県では、低地型は県内全域の標高30m前後の山縁部の低山地を 中心に見られ、高地型は中山間地の里地から中国山脈の森林域にかけ ての標高400m以上を中心として生息している(島根県,2014)18)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域内の1箇所で幼生9例以上を確認。 早春、春、 事業実施区域外の23箇所で卵嚢や幼生、成体123 夏、秋 例以上を確認。 江津市 事業実施区域内の13箇所で卵嚢や幼生、成体51 例以上を確認。 事業実施区域外の79箇所で卵嚢や幼生、成体608 例以上を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、温泉津町今浦、温泉津町吉浦、 分布状況 江津市波積町北、黒松町、後地町、都治町、浅利町、松川町下河戸の 水田や湿地、溜池等で確認されている。 本種の生息に適した溜池や水 田、樹林等は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (両生類) [2] オオサンショウウオ 一般生態 現地調査 結果 本種は、岐阜県以西の本州、四国、九州に分布し、主な生息地は中 国山地である。 生息地は山間部の渓流というイメージが強いが河川の 中流域にも多い。 陸に上がることはほとんどなく、エビ、カニ、魚な どを丸呑みする(日高監修,1996)21)。 島根県では、中国山地よりの河川に多く生息することが確認されて いる。 河川の岩穴や石の下に潜んでおり、産卵期には上流域へと上っ て、石の下などで産卵する(島根県,2014)18)。 現地調査では本種の生息は確認されなかった。 生息地の 現地調査では生息が確認されておらず、また、島根県内における近 分布状況 年の生息状況、調査地域における河川の状況等を勘案すると、事業実 施区域周辺に生息している可能性は極めて低いと考えられる。 8-8-77 表 8-8-7 32 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (両生類) [3] アカハライモリ 項目 内容 一般生態 本種は、本州、四国、九州、佐渡、隠岐、五島、大隅群島に分布す る。 池・水田などの水中に多く、小動物を食べる。 春~初夏に一卵ず つ水草などに産む。 変態後の幼体は一年以上は陸上にすむらしい。 形 態や斑紋に地理的変異があり、6つの地方種族に分けられている。 求 愛行動が違うため、種族間でうまく交配しないこともある(千石, 1979)19)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 早春、春、 大田市 事業実施区域内の2箇所で成体5例を確認。 夏、秋 事業実施区域外の18箇所で成体88例以上を確 認。 江津市 事業実施区域内の9箇所で幼体や成体43例以上 を確認。 事業実施区域外の42箇所で幼体や成体148例以 上を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、温泉津町今浦、温泉津町吉浦、 分布状況 江津市波積町北、黒松町、後地町、都治町、浅利町、松川町下河戸の 水田や湿地、溜池等で確認されている。 本種の生息に適した溜池や水 田、水路等は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (両生類) [4] タゴガエル 一般生態 本種は、本州、四国、九州に分布する。 主に山地に見られ標高2,000 m以上にも分布する。 地方によっては、低地の丘陵地帯にも分布する。 繁殖期は4~5月が普通。 繁殖は小渓流の縁にある岩の隙間や湿地帯の 地下にある緩い流れを持つ伏流水などで行われ、30~160(平均128個) の卵を産む。 変態期は通常7月頃で、幼生は卵黄を消費するだけで変 態できる。 もっぱら林床で生活し、カマドウマなど地上性の直翅類を はじめとする昆虫、クモ、陸貝などを食べる(前田・松井,1999)22)。 島根県では、他のアカガエルとは異なり、標高の高い渓流域に多く 生息して繁殖を行っており、山地では水田近くまで降りてきているこ ともある(島根県,2014)18)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の8箇所で成体15例を確認。 春、秋 生息地の 現地調査では、江津市波積町北、後地町、都治町の樹林や細流等で 分布状況 確認されている。 本種の生息に適した渓流や細流等は、調査地域及び その周辺に広く分布する。 8-8-78 表 8-8-7 33 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (両生類) [5] トノサマガエル 項目 内容 一般生態 本種は、本州(仙台平野から関東平野を除いた地域)、四国、九州 に分布する。 平野や低山の沼や田んぼに生息する。 繁殖は4~7月だが、 多くの場合、6月で終わる。 繁殖期間が長いため、オスのメスをめぐ る闘争がよく見られる。 また、つがいになった雌雄は、他のオスから 少し離れたところに移動し、産卵を行う。 産卵場所は田んぼや沼。 卵 塊は大きく、卵数は2000~3000個ほど。 卵は約1週間でふ化する。 オ タマジャクシは最大で70mmほどに成長し、7~9月にかけて、変態して 上陸する(奥山,2002)17)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の8箇所で幼体や成体22例以上 春、夏、 を確認。 秋 江津市 事業実施区域内の5箇所で幼体や成体1031例以 上を確認。 事業実施区域外の24箇所で卵塊や幼生、幼体、 成体2214例以上を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、温泉津町今浦、温泉津町吉浦、 分布状況 江津市波積町北、黒松町、後地町、都治町、松川町下河戸の湿地や水 田、水路等で確認されている。 本種の生息に適した水田や湿地等は、 調査地域及びその周辺に広く分布する。 (両生類) [6] モリアオガエル 一般生態 本種は、本州、佐渡ヶ島に分布する。 海岸近くの低地から標高約 2,000m以上の高地まで分布するが、一般には山地に多く、森林に生 息する。 繁殖期は4~7月で、1地点でもかなり長く続く。 繁殖は池、 沼、湿地、用水池の近くで行われ、水上に突き出た高さ5mほどまで の木の枝や葉、草の上、地上にクリーム色で泡状の卵塊を産む。 孵化 した幼生は、下にある止水中に落下するか、または近くの止水中に流 れ出てそこで生活する。 変態期は8~9月頃であるが、晩秋になっても 足の短い幼生がみられることもある。 産卵中にはヤマカガシが、また 孵化時にはイモリが天敵となる。 ほとんど常に樹上で生活し、クモや 双翅類などを食べる。 冬眠はかなり浅い土中、コケの下などの陸上で なされる(前田・松井,1999)22)。 島根県では、比較的広い範囲に分布しており、条件の良い産卵地で は数十個の卵塊が確認されている(島根県,2014)18)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域内の3箇所で卵塊や成体52例以上 夏、秋 を確認。 事業実施区域外の7箇所で卵塊や幼生117例以上 を確認。 江津市 事業実施区域内の8箇所で卵塊や成体38例以上 を確認。 事業実施区域外の12箇所で卵塊や幼生、成体612 例以上を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、温泉津町今浦、温泉津町吉浦、 分布状況 江津市波積町北、黒松町、後地町、浅利町の溜池や湿地、樹林で確認 されている。 本種の生息に適した溜池や湿地、樹林等は、調査地域及 びその周辺に広く分布する。 8-8-79 表 8-8-7 34 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (爬虫類) [1] アカウミガメ 項目 内容 一般生態 本種は、太平洋とインド洋との熱帯~温帯海域に分布する。 北海道 の太平洋岸や、日本海側では東北地方沿岸へも北上する。 他種のウミ ガメよりも寒い地方で繁殖する。 西部太平洋岸での主要な産卵場は日 本であり、沖縄・鹿児島・熊本・徳島・愛知・神奈川・千葉などの県 の砂浜に上陸し、産卵する。 産卵場の沖合で交尾し、5~7月にかけて、 砂に深さ数十cmの穴を掘り、130~250卵を産む。 卵は直径約4cmのピ ンポン球状。 産卵後には再び穴を埋めて立ち去る。 海に戻った雌は沖 合の岩礁で憩い、2~3週間の間隔をおいて、シーズン中に数回産卵す る(千石,1979)19)。 現地調査 結果 現地調査では本種の生息は確認されなかった。 生息地の 現地調査では生息が確認されておらず、生息状況及び生息地の分布 分布状況 状況は不明である。 (爬虫類) [2] ニホンイシガメ 一般生態 本種は、本州・四国・九州、佐渡・隠岐・見島・壱岐島・対馬・五 島列島などに分布する。 淡水性で、湖沼・緩流などにすむ。 3~4月に 冬眠から目覚め、10月頃まで活動するらしい。 水中で泥や落葉に潜っ て冬眠する。 雌は穴を掘って産卵し、その上に後肢で土をかぶせて跡 を判らなくして立ち去る。 卵は楕円体状で、一腹の数は4~10個。 6~ 7月に産卵され、8~10月に孵化する(千石,1979)19)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の1箇所で幼体1例を確認。 早春、春、 夏、秋 江津市 事業実施区域内の8箇所で成体11例を確認。 事業実施区域外の19箇所で幼体や成体27例を確 認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町福光、江津市黒松町、後地町、都治 分布状況 町、浅利町、松川町下河戸の河川や溜池で確認されている。 本種の生 息に適した河川や溜池等は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 8-8-80 表 8-8-7 35 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (爬虫類) [3] ニホンスッポン 項目 内容 一般生態 本種は、本州、四国、九州および種子島に分布し、特に南西部に多 い。 完全な淡水性で底が砂泥質の河川や池を好み、主として肉食。 産 卵期は5~7月頃である(中村・上野,1963)20)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の2箇所で2例を確認。 夏 生息地の 現地調査では、江津市都治町の都治川で確認されている。 本種の生 分布状況 息に適した河川や溜池等は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (爬虫類) [4] ジムグリ 一般生態 本種は、北海道、本州、四国、九州及び大隈群島に分布し、南千島 の国後島からも記録されている。 比較的陰性のヘビであって、主とし て林の中などにすみ、平地の開けた場所にはあまり多くない(中村・ 上野,1963)20)。 島根県では、中国山地を中心とした山地や里地に生息しているが、 目撃例が意外と少なく、移動範囲が狭く、ごく限られた領域に生息し ていると思われる(島根県,2014)18)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の1箇所で幼体1例を確認。 春、夏、 事業実施区域外の3箇所で幼体や成体3例を確 秋 認。 生息地の 現地調査では、江津市後地町、都治町、浅利町の樹林で確認されて 分布状況 いる。 本種の生息に適した樹林等は、調査地域及びその周辺に広く分 布する。 8-8-81 表 8-8-7 36 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (爬虫類) [5] シロマダラ 項目 内容 一般生態 本種は、日本の固有種で、本州、四国および九州に分布している。 南千島の色丹島からも記録があるが、自然分布かどうか疑わしい。 も ともと個体数があまり多くない上に、夜行性で、人目に触れる機会は 比較的少ないが、樹皮下や崖の木の根の間などで越冬しているものが 割合によく見つかることがある(中村・上野,1963)20。 島根県では、隠岐(島後)をはじめとして、平野部から里地、山地 まで広く分布していると思われるが、比較的個体数は少ないことか ら、目撃報告は少ない(島根県,2014)18)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の1箇所で成体1例を確認。 春、夏、 江津市 事業実施区域内の4箇所で幼体や亜成体4例を確 秋 認。 事業実施区域外の4箇所で幼体や脱皮殻4例を確 認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町今浦、江津市黒松町、後地町の樹林 分布状況 や林縁で確認されている。 本種の生息に適した樹林等は、調査地域及 びその周辺に広く分布する。 (爬虫類) [6] ヒバカリ 一般生態 本種は、本州、四国、九州、朝鮮、沿海州などに分布し、低山地の 林の中などでよく見つかる。 とくに水辺を好み、カエルなどを捕食す る。 比較的陰性のヘビであって、主として林の中などにすみ、平地の 開けた場所にはあまり多くない(中村・上野,1963)20。 島根県では、山地付近の水場には餌を食べに来た個体を容易に見つ ける事が出来たが、最近は土地開発や道路工事などで生息環境が変化 し、個体数が減ってきていると思われる(島根県,2014)18)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の1箇所で成体1例を確認。 夏、秋 江津市 事業実施区域外の4箇所で成体4例を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町今浦、江津市後地町、都治町の樹林 分布状況 で確認されている。 本種の生息に適した樹林や湿地等は、調査地域及 びその周辺に広く分布する。 8-8-82 表 8-8-7 37 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (魚類) [1] いづもナンキン 項目 内容 一般生態 本種は、日本に特有な蓄養動物として県指定天然記念物に指定され た種であり、自然に生息しているものではない(島根県文化財愛護協 会,2005)25)、(山本,2003)26)。 現地調査 結果 現地調査では本種の生息は確認されなかった。 生息地の 現地調査では、本種の生息は確認されていない。 また、日本に特有 分布状況 な蓄養動物として県指定天然記念物に指定された種であり、自然に生 息しているものではない。 (魚類) [2] ニホンウナギ 一般生態 本種は、主として河川の中、下流域や河口域、湖にもいるが、時に は川の上流域、内湾などにも生息する。 日本でのシラスウナギの遡上 期は10月~6月で、盛期は1月~3月。 夜間に摂餌活動を行い、水生昆虫類、魚 類、エビ類などを活発にとり、成長する。 5年から十数年生活したの ち産卵のために海に下る。 産卵期は5月~6月頃で、フィリピン沖など の外海で行われると推定されている(川那部ほか編監修,1989)23)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の河川3箇所で3例を確認。 春、夏 生息地の 現地調査では、倉谷川、大池川で確認されている。 本種は主に河川 分布状況 の河口域から中流域に生息する回遊性の魚類であり、事業実施区域内 を生息地あるいは移動経路として利用していると考えられる。 (魚類) [3] ズナガニゴイ 一般生態 現地調査 結果 本種は、近畿地方以西の本州に自然分布する。 川の中流から下流域 に分布するが、ニゴイよりも上流域にかたよる。 流れのゆるやかな底 層付近に生息し、時々砂の中にもぐる。 日中、水面近くまで浮き上が ることがある。 水生のカゲロウを中心とする水生昆虫を主に食う。 産 卵期は5~6月。 卵は沈性粘着卵。 ふつう満2年で成熟する(川那部ほ か編監修,1989)23)。 島根県では、県中部の限られた河川のみ生息が知られている。 河底 が岩、礫、砂と多彩に組み合わさった清流を好む(島根県,2014)24)。 現地調査では本種の生息は確認されなかった。 生息地の 現地調査では生息が確認されておらず、生息状況及び生息地の分布 分布状況 状況は不明である。 8-8-83 表 8-8-7 38 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (魚類) [4] ドジョウ 項目 内容 一般生態 本種は、ほぼ日本全国に分布する。 水田や湿地と、周辺の細流にす む。 平野部を中心に生息するが、圃場整備されていない水田が近くに あれば、かなり上流域にもいる。 雑食性。 西日本での産卵期は6~7月。 水田周辺では、しろかきと同時に周囲の用水路から水田に遡上する。 遡上後、水田で何日かを過ごしたあと、夜間に産卵する。 卵は泥上に ばらまかれる。 1産卵期に何度か完熟卵を持ち、産卵する。 産卵後、 成魚と孵化した仔魚はともに水田内で生活する。 1年で成熟する(川 那部ほか編監修,1989)23)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の河川や溜池11箇所で23例を確 春、夏、 認。 秋 生息地の 現地調査では、波来浜川、大池川、松井池、溜池で確認されている。 分布状況 本種は主に水田や湿地、水路等に生息する魚類であり、本種の生息に 適した同様の環境は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (魚類) [5] チュウガタスジシマ ドジョウ 一般生態 本種は、本州・四国の瀬戸内海側に分布する。 流程50km以上の河川 本流の中流から下流域の砂底に多い。 淵頭から上流に向かってでき る、くさび形の湾入部を特に好む。 用水路にもいる。 雑食性。 産卵期 は6月中旬~7月中旬。 田植え直後に、本流から支流を経て水田近くま で遡上し、水田横の小さな溝に産卵する。 卵は泥や植物上にばらまか れる。 成熟するのに雄は1~2年、雌は2年以上かかる。 産卵場所は一 時的に生じる不安定な水域であるが、脱出しやすい小さな溝で繁殖す るために、親魚の死亡率は低く一生に2~3度産卵する個体が多いと思 われる(川那部ほか編監修,1989)23)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の溜池1箇所で2例を確認。 夏 生息地の 現地調査では、松井池で確認されている。 本種は主に河川(下流~ 分布状況 中流域)や水路、水田等に生息する魚類であり、本種の生息に適した 同様の環境は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (魚類) [6] メダカ 一般生態 本種は、本州以南琉球列島まで分布する。 大都市周辺では開発が進 むに従ってすみ場が次第になくなり、水質汚染や移入されたカダヤシ との競争などによって、分布域は狭くなっている。 すみ場は平地の池 や湖、水田や用水、河川の下流域の流れのゆるいところなど。 食性は プランクトン動物やプランクトン植物のほか、小さな落下昆虫などを 食う雑食性。 産卵は早朝に水草などに産みつけられる(川那部ほか編 監修,1989)23)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域外の溜池2箇所で21例を確認。 春、夏、 江津市 事業実施区域内の河川や溜池29箇所で448例を 秋 確認。 生息地の 現地調査では、波来浜川、倉谷川、大池川、黒松池、松井池、長沢 分布状況 池、溜池で確認されている。 本種は主に河川や水路、溜池、水田等に 生息する魚類であり、本種の生息に適した同様の環境は、調査地域及 びその周辺に広く分布する。 8-8-84 表 8-8-7 39 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 項目 内容 (魚類) 一般生態 本種は、日本固有種で神奈川・秋田両県以南の本州、四国、九州に 分布し、日本海側に多い。 川の中流域を中心に生息し、特に瀬の礫底 [7] を好む。 幼魚期は主に水生昆虫を、10cmを超える個体はアユなどの小 カマキリ(アユカケ) 魚を食べる。 産卵期は1~3月で、川を下った成魚は海の沿岸近くで産 卵する。 孵化した仔魚は沿岸で浮遊生活をした後、全長13~15mmの稚 魚に成長して川へさかのぼる。 階段式魚道やごく低い堰でも遡上を阻 害される。 そのため生息域がせばめられ、近年全国的に減少している (川那部ほか編監修,1989)23)。 島根県では、ほとんどの河川の中流域に生息しているが、川を遡上 する力は弱く、多くの河川では堰堤の存在により、本来の生息域では ない河口域に生息している場合が多い。 江の川河口域では産卵場が確 認されている(島根県,2014)24)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の河川2箇所で2例を確認。 夏、秋 生息地の 現地調査では、倉谷川で確認されている。 本種は主に河川の下流か 分布状況 ら中流域に生息する回遊性の魚類であり、事業実施区域内を生息地あ るいは移動経路として利用していると考えられる。 (魚類) [8] シンジコハゼ 一般生態 本種は、おもに汽水域に生息しており宍道湖以外の水域でも確認さ れているが、その確認場所および生息数は少ない。 産卵は3月から4月 上旬にかけて、オスが湖底に巣穴を掘ってメスを誘って行われる。 孵 化した仔魚は、わんどや船着場などの風波を避ける場所に集まって浮 遊生活をおくる。 成長は早く、夏過ぎには親魚サイズにまで達し、秋 の深まりとともに生殖巣が発達してくる。 食性は稚魚・成魚ともに、 イサザアミ・ユスリカの幼虫・ゴカイ類・コツブムシなどの底生動物 の他に藻類も食う(島根県,2014)24)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の溜池5箇所で21例を確認。 春、夏、 秋 生息地の 現地調査では、長沢池で確認されている。 本種は主に湖沼や水路等 分布状況 に生息する魚類であり、本種の生息に適した同様の環境は、調査地域 及びその周辺に広く分布する。 8-8-85 表 8-8-7 40 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (水産貝類) [1] オオタニシ 項目 内容 一般生態 本種は、北海道、本州、四国、九州に分布する。 流れの緩やかな川 や池沼に生息し、ときには山間部の池や水田にもみられる。 冬季には 少し深い所の泥底に移動し、山間部の水田などでは泥の中に深くもぐ って越冬する。 6月から8月にかけて幼貝を産む(紀平ほか,2003)27)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の河川や溜池4箇所で4例を確 早春、春、 認。 秋 生息地の 現地調査では、大池川、松井池、長沢池で確認されている。 本種の 分布状況 生息に適した流れの緩い河川や池沼、水田等は、調査地域及びその周 辺に広く分布する。 (水産貝類) [2] ヒラマキミズマイマ イ 一般生態 本種は、ほぼ日本各地に分布する。 池沼、河川、水田、クリーク、 細流などに生息し、水草や礫に付着している。 成貝は殻径6ミリ前後 のものが多く、8ミリくらいになる(紀平ほか,2003)27)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の細流のたまり水2箇所で5例を 夏、秋 確認。 生息地の 現地調査では、江津市後地町の細流のたまり水で確認されている。 分布状況 本種の生息に適した溜池や河川、水田等は、調査地域及びその周辺に 広く分布する。 8-8-86 表 8-8-7 41 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (甲殻類) [1] ヒメヌマエビ 項目 内容 一般生態 体長10-20㎜。 オスはメスよりも小型。 額角の上縁には約20~23個 の歯がほぼ等間隔に並び、眼窩より後ろの頭胸甲上に7~8個の歯があ る。 下縁には普通5~6個の歯がある。 生時のメスの体色は、全体が赤 褐色で背面の正中線に幅広い1本の白っぽい帯があるものと、紫がか った褐色と灰白色の横縞が交互にあるものの2型がある。 成体は河口 より上流側の比較的水のきれいで、流れの緩やかな場所に生息する。 淡水性両側回遊型でゾエア幼生は海で育ち、稚エビは河川を遡上す る。 日本海側では能登半島が分布の北限記録である(島根県,2014) 29)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の河川や溜池4箇所で4例以上を 春 確認。 事業実施区域外の河川や溜池2箇所で2例以上を 確認。 生息地の 現地調査では、倉谷川、大池川、菰沢池、溜池で確認されている。 分布状況 本種は主に河川に生息する回遊性のエビ類であり、事業実施区域内を 生息地あるいは移動経路として利用していると考えられる。 (甲殻類) [2] トゲナシヌマエビ 一般生態 体長25-35㎜。 額角は短く、上縁には普通歯がない。 下縁の先端近 くに0~3個の歯がある。 河口域から上流域まで広く分布する。 淡水性 両側回遊型で、ゾエア幼生は海で育つ。 繁殖期は7~8月頃。 日本海側 では能登半島が北限記録である。 島根県の東部と隠岐諸島で生息が確認されている。 今後、日本海に 面する中小規模河川において調査をすれば、新たな生息地が確認でき るものと思われる(島根県,2014)29)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の河川2箇所で2例以上を確認。 秋 事業実施区域外の河川1箇所で1例以上を確認。 生息地の 現地調査では、大池川で確認されている。 本種は主に河川に生息す 分布状況 る回遊性のエビ類であり、事業実施区域内を生息地あるいは移動経路 として利用していると考えられる。 8-8-87 表 8-8-7 42 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (甲殻類) [3] ミナミヌマエビ 項目 内容 一般生態 本種は、体長10-28㎜。 額角は長く、上縁には8~20個の歯がある。 下縁には0~9個の歯がある。 前側角部には棘がある。 生時の体色は、 透明感のある暗褐色や暗緑色で、背側の正中線上にオリーブ色の縞模 様がはいる個体もいる。 湖、池、沼、水田の用水路、流れの緩やかな 河川の中流域に生息している。 一生を淡水域で生活する。 島根県では、ほぼ全域で生息が確認されている。 近年では、隠岐島 後でも生息が確認されている。 用水路や流れの緩やかな河川の中下流 域で、水草が生い茂る場所に特に多く生息する。 (島根県,2014)29)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の溜池1箇所で1例以上を確認。 秋 生息地の 現地調査では、菰沢池で確認されている。 本種の生息に適した河川 分布状況 や溜池、水路等は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (甲殻類) [4] カワスナガニ 一般生態 現地調査 結果 本種は、甲幅約1cmの小型種。 甲は丸みのある6角形で甲面は平たく、 横に走る浅い溝が数本ある。 はさみ脚・歩脚ともに短い。 相模湾葉山、 伊豆半島、鹿児島から記録されているが、葉山では汚染により絶滅し たといわれている。 河口の砂泥底の石の下などに生息する(環境庁, 2006)28)、(三宅,1983)30)。 現地調査では本種の生息は確認されなかった。 生息地の 現地調査では生息が確認されておらず、生息状況及び生息地の分布 分布状況 状況は不明である。 8-8-88 表 8-8-7 43 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (昆虫類) [1] ホソミイトトンボ 項目 内容 一般生態 本種は、日本特産種で、新潟県及び栃木県から鹿児島県にいたる本 州、四国、九州に分布し、対馬、五島列島、種子島などにも産する。 主に平地や丘陵地の挺水植物が繁茂した池沼や湿地の滞水、水田など に産する(浜田・井上,1985)55)。 島根県では、平地から山間部まで広く分布するが産地は局地的。 植 生豊かで日当たりのよい池沼や水田等に生息。 隠岐諸島では未記録 (島根県,2014)47)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の1箇所で幼虫1例を確認。 春 事業実施区域外の1箇所で幼虫1例を確認。 生息地の 現地調査では、松井池、菰沢池で幼虫が確認されている。 本種の生 分布状況 息に適した溜池や水田等は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (昆虫類) [2] モートンイトトンボ 一般生態 本種は、北海道南端から九州南端まで分布する。 5月中旬頃から7月 下旬まで見られる。 交尾は早朝に行われ、メスが植物組織内に単独で 産卵する。 島根県では、平地から低山地にかけての湿地や休耕田等に分布する が、生息地が乾燥化、草原化する例が多く安定した産地はごくわずか。 県西部と隠岐諸島では未記録(島根県,2014)47)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 大田市 事業実施区域内の1箇所で成虫多数確認。 春、夏 事業実施区域外の1箇所で成虫10例以上を確認。 江津市 事業実施区域外の1箇所で成虫20例以上を確認。 生息地の 現地調査では、大田市温泉津町吉浦、温泉津町今浦、江津市松川町 分布状況 下河戸の湿地で成虫が確認されている。 本種の生息に適した湿地や休 耕田等は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 8-8-89 表 8-8-7 44 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (昆虫類) [3] オツネントンボ 項目 内容 一般生態 本種は、北海道から九州北部まで生息するが、北日本に多い。 平地、 丘陵地の挺水植物の多い池沼に生息し、稀に標高2,000mを超える高山 でも生息する(浜田・井上,1985)55)。 島根県では、隠岐諸島を除き沿岸部から内陸部まで広く分布するが 産地は局限される。 生息地はいずれも日当たりのよい植生豊かな溜池 である。 なお県内で越冬の様子は観察されていない(島根県,2014) 47)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の1箇所で成虫1例を確認。 春、秋 事業実施区域外の2箇所で成虫2例を確認。 生息地の 現地調査では、江津市後地町、浅利町の海浜や菰沢池で成虫が確認 分布状況 されている。 本種の生息に適した植生豊富な溜池は、調査地域及びそ の周辺に広く分布する。 (昆虫類) [4] ムカシヤンマ 一般生態 本種は、日本特産種で、本州、九州に分布する。 低山地、山地に生 息し産地は限定されるが、場所によっては多産する。 幼虫は斜面や平 坦な湿地のミズゴケの中に穴をほって生息する(浜田・井上,1985) 55)。 島根県では、低山地から山間部にかけて広く分布するが、産地は限 定される。 島根半島部にも記録があるが、隠岐諸島では未記録(島根 県,2014)47)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の1箇所で成虫1例を確認。 春 生息地の 現地調査では、江津市浅利町の道路脇で成虫が確認されている。 本 分布状況 種の生息に適した湿地等は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 8-8-90 表 8-8-7 45 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (昆虫類) [5] キイロサナエ 項目 内容 一般生態 本種は、おもに平地や丘陵地、低山地の流れに生息しているが、ヤ マサナエほど普遍的ではない。 幼虫は流れの緩やかな泥底にひそんで 生息している(石田ほか,1988)35)。 島根県では、東部を中心に記録があるが、中・西部では記録が少な い。 隠岐諸島では未記録。 おもな生息環境は砂泥河川の中下流域であ る(島根県,2014)47)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の8箇所で幼虫24例を確認。 早春、春、 事業実施区域外の1箇所で成虫1例を確認。 夏 生息地の 現地調査では、倉谷川、大池川、波来浜川、藪川で幼虫、江津市後 分布状況 地町の細流沿いで成虫が確認されている。 本種の生息に適した砂泥底 の河川は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (昆虫類) [6] タベサナエ 一般生態 本種は、静岡・愛知・岐阜・福井県以西鹿児島県までの各地に見ら れる。 平地・丘陵地の浅い小川や灌漑用溜池に見られ、5月上旬をピ ークに4月上旬~7月上旬の記録がある(浜田・井上,1985)55)。 島根県では、隠岐諸島を除く県全域に分布するが、東部では産地が 局限される。 平野部を中心に、緩やかな流れの浅い小川に生息するが、 溜池等止水的環境にも適応している(島根県,2014)47)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の3箇所で幼虫7例を確認。 春 生息地の 現地調査では、波来浜川で幼虫が確認されている。 本種の生息に適 分布状況 した河川や溜池等は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 8-8-91 表 8-8-7 46 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (昆虫類) [7] オグマサナエ 項目 内容 一般生態 本種は、長野・愛知・岐阜県以西鹿児島県までの各地に見られるが、 広島・愛媛・高知の各県からは未記録。 平地・丘陵地の池沼や水田、 溝川などに見られ、4月下旬~5月中旬をピークに4月上旬~6月下旬に 見られる(浜田・井上,1985)55)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域内の1箇所で幼虫1例を確認。 春 事業実施区域外の2箇所で成虫2例を確認。 生息地の 現地調査では、江津市後地町の溜池で幼虫、江津市後地町、松川町 分布状況 下河戸の道路脇で成虫が確認されている。 本種の生息に適した溜池や 水路等は、調査地域及びその周辺に広く分布する。 (昆虫類) [8] アオヤンマ 一般生態 本種は、北海道、本州、四国、九州のほか、対馬に分布する。 主に 低地や平地のヨシやマコモ、ガマなど背丈の高い挺水植物が茂る、や や泥深い富栄養型か腐植栄養型の池沼や水郷地帯の溝川などに生息 する。 産卵は密生するヨシやマコモの茎あるいは葉の生体組織内に行 う(杉村ほか,1999)49)。 島根県では、挺水植物が繁茂する池沼やクリークに生息し、かつて は平野部で普通に見られた。 隠岐諸島では現在も比較的多産する(島 根県,2014)47)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の1箇所で成虫5例を確認。 初夏 生息地の 現地調査では、江津市浅利町の湿地で成虫が確認されている。 本種 分布状況 の生息に適した溜池や湿地等は、調査地域及びその周辺に広く分布す る。 8-8-92 表 8-8-7 47 学術上又は希少性の観点から重要な動物の確認状況等 種名等 (昆虫類) [9] カトリヤンマ 項目 内容 一般生態 本種は、北海道(函館周辺)、本州、四国、九州に分布し、佐渡島 や三宅島、隠岐、南西諸島などの島嶼にも産する。 主に丘陵地や低山 地の抽水植物が繁茂した木陰の多い池沼や植物性沈積物のあるたま り水、湿地の滞水、水はけの悪い水田および畦間の緩流などに生息す る(浜田・井上,1985)55)。 島根県では、かつては平野部から低山地にかけての林縁の水田で普 通に見られたが、圃場整備による水田の乾燥化や草原化により近年急 速に生息状況が悪化している。 隠岐の島後や、島前の知夫里島にも記 録がある(島根県,2014)47)。 現地調査 確認位置 事業実施区域との関係及び生息状況、生息環境 確認時期 結果 江津市 事業実施区域外の1箇所で成虫1例を確認。 秋 生息地の 現地調査では、江津市黒松町の草地で成虫が確認されている。 本種 分布状況 の生息に適した植生豊富な溜池や湿地、水田等は、調査地域及びその 周辺に広く分布する。 (昆虫類) [10] サラサヤンマ 一般生態 本種は、日本特産種で、北海道から種子島、屋久島まで広く分布す るが産地は極めて限定される。 低山地、丘陵地の湿地などに生息する (浜田・井上,1985)55)。

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なんJATMRDBTNMR部 Part.127

あつ森ショウリョウバッタ

撮影場所 さつえいばしょ:よこはま 動物園 どうぶつえんズーラシア インドゾウは、アジアゾウの 亜種 あしゅ(よく 似 にている 仲間 なかまだけど、 少 すこし 違 ちがうところがあること)のひとつ。 ゾウと 言 いえば、 鼻 はなが 長 ながくて 耳 みみが 大 おおきいことは、みんなでも 知 しっているだろう。 しかし、インドゾウ(アジアゾウ)の 耳 みみはゾウの 中 なかでは 小 ちいさいほうだ。 片耳 かたみみの 大 おおきさは 顔 かおの 半分 はんぶんほど(これでも 充分 じゅうぶんに 大 おおきいけれど!)しかない。 サバンナに 暮 くらすアフリカゾウだと、 片耳 かたみみが 顔 かおよりも 大 おおきくなる。 同 おなじゾウの 仲間 なかまでも、よく 見 みてみると 違 ちがうところが 色々 いろいろとあるんだ。 動物園 どうぶつえんに 行 いったら、よく 観察 かんさつして、 見比 みくらべてみよう。 分類 ぶんるい:ゾウ 目 もく ゾウ 科 か 学名 がくめい:Elephas maximus indicus 漢字名 かんじめい: 印度象 いんどぞう 大 おおきさ:5~6. 4 m メートル 重 おもさ:オス4~5 t トン・メス2~3 t トン 見 みられる 場所 ばしょ: 森林 しんりんや 草原 そうげん 分布 ぶんぷ:インド・バングラデシュ・ネパール・ブータン・ラオス・ミャンマー・タイ・カンボジア・ベトナム・ 中国 ちゅうごくなど レッドリスト: 絶滅危惧種 ぜつめつきぐしゅ> 絶滅危惧 ぜつめつきぐIB 類 るい( IUCN アイユーシーエヌ 国際自然保護連合 こくさいしぜんほごれんごう) 1 日 にちに100 kg キログラムもの 草 くさや 木 き・ 果実 かじつなどを 食 たべるそうだ。 動物園 どうぶつえんでは、 竹 たけ・おから・ごはんなどをあげることもあるという。 撮影場所 さつえいばしょ:よこはま 動物園 どうぶつえんズーラシア 鼻 はなを 上手 じょうずに 使 つかって、 草 くさを 食 たべている。 ゾウの 鼻 はなは、 私達 わたしたちの 手 てのように 小 ちいさな 物 ものを 掴 つかむこともできる。 インドゾウの 体重 たいじゅうは、2~5トンほどある。 4トンのゾウだと、 大人 おとなの 男性 だんせいが60 人 にん 以上 いじょうも 集 あつまった 重 おもさになる。 この 重 おもたく 大 おおきな 体 からだを 支 ささえるには、 脚 あしに、ある 秘密 ひみつがある。 撮影場所 さつえいばしょ:よこはま 動物園 どうぶつえんズーラシア 私達 わたしたちは、 体 からだを 支 ささえる 足 あしを 護 まもるために、 靴 くつを 履 はく。 特 とくに、 走 はしったり 跳 とんだりと 運動 うんどうをする 時 ときには、 靴底 くつぞこに 衝撃 しょうげきを 吸収 きゅうしゅうするためのクッションがある 靴 くつを 履 はくことが 多 おおいだろう。 これによって、 膝 ひざなどの 関節 かんせつにかかる 体重 たいじゅうの 何倍 なんばいもの 負荷 ふかを 減 へらすことができる。 ゾウは 靴 くつを 履 はかないが、その 代 かわりにかかとに 脂肪 しぼうを 溜 ため 込 こんで、 自 みずからクッションを 作 つくり 出 だしているのだ。 大 おおきな 体 からだを 維持 いじしていくために、このような 進化 しんかを 遂 とげたのだろう。 インドゾウのぬりえ.

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